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噛まれた時の対処の仕方 ページ18

『・・・・・・まさか、人の手を借りて捕まえれるとは・・・』

俺は驚いていた。俺の業界、つまり死神の世界では生きている人間には触らせてはならないーーーーーと。
近づけるなと。教えられていたはずなのに。何故か助けられた今回。

『俺しか見えないはずなのに・・・。なんで・・・触れるんだ・・・?』

生霊でも死霊でもましては悪霊すら見えない人が、何故攘夷志士の霊と戦えたのか不思議だった。

「・・・さぁ?誰かが見えるようにしてくれたしか考えられやせんよね」

肩にぽんと手を置いたお兄は俺に微笑みかけた。浮き出た悪霊の魂を箱に詰める。箱の中に入れて蓋を閉めると地獄に送られるシステムだ。散々やらかした霊達は閻魔大王を通して罰の軽度を与えられる。

『・・・・・・』

「そんな険しい顔すんなって・・・。もう終わったことなんだからよ・・・」

イテテと言いながらワシっと俺の髪の毛を掴み揺らす。「何か噛み付かれたんだけど」と言われると俺は『え”ッッッッッッッッ!!!』と馬鹿でかい声を出した。

「な、何だよ・・・」

『か、噛まれた?・・・腕!見して!ください!』

ゆっくり出す銀兄の腕をワシっと掴み、よく観察するとクッキリ残された噛み跡が残っていた。そこは赤黒くなってきていて、俺は万が一人が奴等から襲われたようの救急箱を持っている。

『・・・・・俺がいて良かったですね』

「はぁ?・・・んだよ、ゾンビに噛まれたら死ぬってか!わしゃ死ぬってか!」

『えぇ・・・・・・寿命が縮まります。あと、腕動かなくなる』

「えっ!やべーじゃん!それやべーじゃん!俺まだいきたいんだけど!」

俺は銀兄の腕にかぶりついた。噛まれた部分を思いっきり吸って血と共にそこに流れ込んだ霊気を吸う。

「いだだだだ!」

『もうふぇっほぉまっふぇふだはい(もうちょっと待ってください)』

「噛んだまま喋んないでくれる?!」

俺は全て飲み込むと口を離し今度は清水を腕にぶっかける。驚きの冷たさに驚いている様だが、これをやらなければ腕は元に戻らない。最後に・・・。

バチコォォォォン!

と叩けば終わり。

「いってぇぇぇ!何すんだよォォ!てめーは!」

『痛かったですか。あはは』

「真顔で笑ってんじゃねぇよ!痛かったんだけど!霊よりお前の方が!」

『それは良かったです』

「いや良くねーから!」

銀兄は腕を抑えて半泣きしてた。

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作者名:のろすけ | 作成日時:2019年6月9日 22時

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