第2話 ページ2
真選組屯所の客室。
その扉の目の前で深く深呼吸する。
「失礼します」
そう言い、障子を横にずらすとズン・・・と威圧が凄い御二方が要らして俺はゆっくりと開けていた隙間を閉じた。
「場所間違えたかな・・・」
ウン、多分隊士の方・・・間違えたんだとそう確信した。
だってこんな威圧の凄い客室ある?
客室って普通穏やかでのほほんってしてる場所でしょ。静かで。
でもここ、絶対場所違ってるとばかりに入ってくるなオーラ凄かったけれど。大丈夫だろうか。
俺は今から食われるんじゃないかな。
ライオンの檻にいる気分だよ。
そう考えていると、
「おい、入ってこいよ」
と、懐かしく聞き慣れた声が俺の頭に入ってきた。
「・・・・・・ここであってます?」
「あってる。あってるから入ってこい」
じゃあ、と俺はそーーーーーーーーっと・・・そーーーーーーーーっと・・・ゆっくり、ゆっくり・・・ゆっ
「何してんでィお前」
ゆっくり開けようとしたらスパーーーーンと俺の努力が失われるぐらいにものすごい勢いで障子が開いた。
「ぎゃああああああああああああああぁぁぁ!!!!」
お化けかと思った。お化けかと思って上を向いたらズカズカと中へ入っていく兄が居た。
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作者名:のろすけ | 作成日時:2022年6月22日 7時