あのですね…？【REBORN!×elDLIVE】 (ページ9)

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二人だけに、聞こえるようにボソリと呟いた。

『あの人たち風紀委員』
「風紀って学校だけじゃないの…」

引いたようにいう宙太に激しく同意だった。
よかった、私が可笑しい訳じゃなかった…
ジーっと見ていると道路に座り込んでる不良達の首根っこをつかんで引きずるように路地裏に連れ込んでいた。

『え…』

あれって…私が青ざめていくのわかる。あの後不良さんたちがどうなるのか私は知ってる…
助けて、もしわたしが危ない目にあったら…？そもそもエルドライブは宇宙の警察だから…
でも、助けなきゃ

宙太達の制止の声も無視して何も考えなしで、路地裏に飛び込んだ。
やっぱり想像通りで地獄絵図みたいになってた

『あ…の、風紀委員さんそういうのよくないです』
「は？って並中生か…知ってるだろ並盛で好きにさせるわけにはいかん。それでも邪魔するか？」

睨まれて、身体震えた。それでも、不良さんたちを庇う様に前に立った。

『この人達も反省してます…で、ですよね！』
「あ、あぁ……」
『ほらっ！ね？許しましょっ』

声も裏返って弱々しい私を不埒に思ったのか困った顔をしながらため息を着いた。

「……俺達は今何も見てないからな。そういや近くに病院があったな……最近腕が痛くてー」

皆一斉に目を逸らしていて最初は、何を言ってるのか分からなかったけど「委員長がこの場にいなくて良かったな」そう言われてハッとした。

逃がされたんだ……私

急いで、地面でうずくまってる不良さん達に肩を貸して宙太を呼んだ。

『宙太！少し手伝って』

急に名を呼ばれ訳がわからないと情けない顔をしていた宙太だったがけが人を見ると大急ぎで肩を貸してあげていた。

『風紀委員さんありがとうございます』

深くお辞儀をしてから、気絶しかけているもう1人の不良さんに肩を貸した。

「う"……すまん」
『いえ、でももう悪い事したらダメですからね。じゃないと更正できるタイミングを見失っちゃうかもしれません』

最後の方は、独り言のように呟いた。

警察だから言える事なのかも知れない。宇宙犯罪者であれ罪を認めて大人しく自分から出頭してくれる方が少ないのはきっとタイミングが分からなくなったからだと思う

もちろん、それも持論だけど……
人通りの多い道を血だらけで汚れてる不良に肩を貸して歩く学生はさぞ異質なものに見えるだろう。
歩く人達が、綺麗に私達と関わりたくないと道を開けてくれて道を聞きながらだったけど案外病院まですんなり行けた。