いっそ、殺してくれ【伊黒小芭内】

相談です ページ3

先程のことがあって、かなり精神的に削り取られた私は、ある人物の元を訪ねてきた


A「こんにちは。天元いますか？」


宇髄「お、Aじゃねぇか！…てお前、派手にひでぇ顔してんな」


A「まぁ、泣いた後だしね…」


宇髄「また伊黒か？」


A「まぁ、そんなとこ…かな」


宇髄「んでまた俺様に充電させてくれと？」


A「そう、お願い出来る？」


宇髄「まぁ、Aには常々色んなことで世話になってるしな、いいぜ！派手に来いよ！」



バット手を広げてくれる天元


その大きな胸板に飛び込むと、力強く、苦しくない程度にぎゅっと抱き止めてくれる



こんなこと頼めるの、幼なじみの天元くらいしかいない。

お嫁さん達にも理解してもらってるし、天元にも、私自身にも、お互い恋愛感情は一切ない。
家族的な意味合いの信頼関係。愛の意味合いだと思ってる



A「なんかもう、諦めきれない自分が嫌になる」


宇髄「それだけ派手に一途ってことだろ？
男なら嬉しいことだけどな〜！俺なら派手に嬉しいぜ！」


A「…想い人からなら、嬉しいだろうね。
でも、私伊黒さんに嫌われてるから…」


宇髄「…伊黒がお前のこと嫌いだって真正面で言ったのか？」


A「いや、そういう訳じゃないけど…」


宇髄「なら確認してみねぇとわかんねぇだろ？」


A「…確認せずとも、いつもあんな態度じゃ……ね？」


宇髄「そもそもな話、嫌ってたらいちいち干渉してこねぇだろ？仲間としては、好きなんじゃねぇの？あいつも」


A「天元が私の事家族的な意味合いで好きなように？」


宇髄「おう、まぁそういうこった」


A「…そうだと、いいな」




2人して縁側に座りながら外を眺める
こんな平和な日がずっと続けばいいのに



宇髄「ん、お前にはやっぱり笑顔が派手に似合うな！」


A「は、なにそれ…んー……まぁ、ありがとう」


宇髄「おう！」



なんやかんや駄弁っていたらあっという間に夜になって、任務の令が下った



お互い別々の任務なので、その場で別れることになった




…天元のこと好きになってたら、まだ楽だったのかな……？



そんな私情を持ち込んで任務に向かう私は





あなたに振り向いてもらうなんてこと、出来ませんよね

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