いっそ、殺してくれ【伊黒小芭内】

来客 ページ9

帰宅してから、ご飯を作り、先刻のことを思い出しながら食べる



また助けて貰っちゃったな…


自意識過剰なのは分かってるけど、どんな形であれ、私はまた助けられた


本人は意識してなくても、時折助けてくれるから、諦めがつかない


変に、優しいから



A「ふぅ、ご馳走様でした」


食器を洗い、刀の手入れをして、鞘に収める。


そのあとは屋敷の周りを何十週かして、少し休憩を取ってから素振りをする。


そのあとはひたすら打ち込みだ



そう思い、打ち込み台まで歩を進めていると、玄関の前で誰かが私のことを呼んだ



胡蝶「Aさーん、いますかー？胡蝶しのぶです〜」


胡蝶さん…？どうしたんだろう


A「すみません、どうしましたか？」


胡蝶「あ、鍛錬中でしたか？すみませんお邪魔してしまって」


A「いえいえ、全然」


胡蝶「それなら良かったです♪本題なんですけど明日、診察来れますか？」


A「診察、ですか…？」


胡蝶「念の為、柱の方だけは定期検診という形で毎月診察をしていこうと思ってまして」


A「なるほど…わかりました、明日ですね。空けておきます」


胡蝶「助かります♪それでは、また明日！」




しのぶさんはいいなぁ…ちっちゃくて、可愛くて、華奢で、まるで蝶みたいに綺麗で…


私もあれくらい美人さんなら、伊黒さんに…




いや、そんなこと考えても無駄だよね、うん


鍛錬、続けよ

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