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炭治郎side
夢を見た。
誰かが、暖かい心を持った誰かが、俺の名を呼ぶ声…
『炭治郎!今日は山菜の混ぜご飯だって!久々に豪華だよ〜!!』
太陽のような笑顔で…家族にも、村のみんなにも好かれていた、あの人は…一体、誰だったかな…
『…炭治郎、ごめんね……』
そう言って、あれから姿を消した…あの人は…?
忘れたらいけない人だった気がする。
寝惚けていたから、夢だと思っていたけど、夢でなく、あれは現実の出来事で…
とても、悲しい匂いがしたのは、誰だったっけ…
『さようなら』
血が繋がってはいないけれど、とても、兄弟のように暖かくて…長男の俺でも、気にせず甘えていた、あの人の温もりは、忘れていないのに…
何故か、顔が、出てこないんだ…
大切な人だったはずなんだ…
『お父さんと…お母さんが……よくわからない、化け物に……うう…』
あの時泣いていた、あの女の子は……
「やぃ!てめぇ!」
「起きねぇか!柱の前だぞ!?」
炭治郎「ハッ…」
目を開けて、見た光景。
その時、視野に入った一人の女性。
懐かしい匂いがする。
なぜ、忘れていたんだろう…
炭治郎「……A…姉、さん…」
A『……』
名を呼ぶと同時に、A姉さんは目を逸らし、心が裂けそうな悲しい匂いと、後悔の匂いと、少し安堵したような、それでも心配してるような……よくわからない混ざった匂いが、漂っていたのだった
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蜜香(プロフ) - みつきさん» わわわ!ありがとうございます!亀更新になるとは思いますが、頑張ります!今後ともよろしくお願いします!! (2019年10月23日 2時) (レス) id: 2a09ab419b (このIDを非表示/違反報告)
みつき - おもろいですね応援してます。頑張って下さい (2019年10月22日 22時) (レス) id: 07d3d3da7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蜜香 | 作成日時:2019年9月13日 3時