視線 11 ページ13
いつも乗る電車の一両目。
私が到着したのは約束よりも１５分前。
孤爪「…だから早いって」
少し困ったように笑う研磨先輩はもうそこにいた。
昨日だって私よりも研磨先輩は早くその場にいて待っていてくれる。
胸の高鳴りを抑えて、私は研磨先輩に挨拶した。
「おはようございます！」
孤爪「予定のより１０分前のに乗れそうだね」
「えっ」
孤爪「え？一本前の方が人少ないよ」
早く会えたから少し長く二人で入れると思っていた。
ショックを受けるのも一瞬だった。
「…あれ、クロ先輩は」
そう、クロ先輩がいない。
ひそかに心の中で二人の事をハッピーセットだと呼んでいた程一緒の二人が、今朝は別。
すごく違和感を覚えたが、研磨先輩はスマホに目線を向けたまま話す。
孤爪「え、だってA、クロの事苦手でしょ」
「え…」
孤爪「昨日クロが来てから空気悪くなったし、クロがいじめてるみたいだったから」
そう言ってこちらを一瞬見てすぐにスマホに視線を戻した。
クロ先輩には悪いけど…、今は研磨先輩を独り占めさせてもらお。
・
・
そんな事を思ったからなのか、私に天罰が下った。
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テト(プロフ) - ニヤニヤしすぎて唇の皮切れた､､､けどまだニヤニヤが止まりませんw (3月26日 3時) (
レス) @page14 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梶屋碧
| 作成日時：2024年3月19日 11時
