岩泉「悪い…俺、健全な高校生だからお前の事メチャクチャにしたい…」【岩泉一】

仕事 33 ページ36

【Aside】







ずっと黙って歩く一。




顔は見えなくても、耳が真っ赤。









・








・










「え、一…？今日ご家族は…」




岩泉「いねぇ」










連れてこられたのは一の家。





玄関で靴を脱ぎながら、一は真剣な眼差しで私に問いかける。











岩泉「なぁ、アイドルやめたの、俺のせい？」










真剣だけどどこか悲しそうに見えるその瞳に私は微笑んだ。











「一だけが原因じゃないよ。元々モデル志望でね、大学に入るのと同時にやめようと思ってたんだけど、それが早まっただけ。」










それを聞いても不安げな一。










「私ね、大学生になったらモデル業したいの。もっかい最初から頑張りたいの。





そのきっかけをくれたのは一だよ。








一は、応援してくれる？」












すると一の表情はみるみる明るくなってきて










岩泉「あぁ、もちろん」










今まで見た事もないような笑顔を見せてくれた。












「一、大好き！」











確かに、人前に立つ仕事でファンが第一優先。





でも、私だって普通の高校生の女の子だ。











一に抱き着くと、しっかりと受け止めてくれる。










一の不器用な優しさ、しっかりとした芯がある所、この何でも受け止めてくれそうなたくましいところがすごく好き。










もう一度一にキスをする。











すると急に体が宙に浮いた。

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