手当てしてあげた子が小説のキャラってこんなの聞いてないって ページ5
《まあ、そう焦らずに》
『焦ってない』
《来るよ》
『？』
公園に入ってきた少年
私はその姿に見覚えがあった
『灰払、ヒョウ？』
《しー！相手は君のことなんにも知らないから！》
『あ！ホントだ！』
《おっちょこちょ〜い！》
盛大に転んだ
痛そう……
《ほーら、助けに行ってあげて》
『え？うん』
『ねえ、大丈夫？』
こけたヒョウくんに手を差し伸べる
「……あんた、だれ？」
ぎろりと睨まれる
『通りすがりの小学一年生。君は？』
「灰払ヒョウ」
『ヒョウくん、でいい？』
「好きにしろ」
『こけてたでしょ、手当てしてあげるよ』
「は？」
《こけた後、そのままにしてたらひどくなる場合もありますからねぇ。一旦、水で洗おう！》
了解、ありがとう神様
『こっち』
「あ、おい」
水飲み場？みたいなところで傷口を洗う
「っ！」
『しみるかもしれないけど、がまん！』
なんか、こけたりしたところに水が触れると痛いよねぇ
わかる(作者、最近こけました。だからよーく気持ちがわかります)
《ここで大きめのハンカチ！》
神様よ、もしかしてこれを予想して持ってこいと言ったのか
《大当たり〜》
『ハンカチ、ハンカチ、と』
あったぜ、ハンカチ(お母さんから無断で借りたやつ！)
くるくると、巻きつけて
『これでよし！』
我ながら上出来じゃね？天才！
「いいのかよ」
『え？何を？』
「おれなんか手当てしてよかったのかよ」
『よかったけど、それがなに？』
んー、私の記憶が正しければヒョウくんはこのころ育ててくれてる人が
自分の親じゃないことに気がついたんだっけ？
え、待て待て！
こんなタイミングで合わせる？普通！？
「ハンカチ、わざわざ巻いてくれたけどさ。返せる保証はないし……」
あー、それは困るけど
《万が一のことがあれば僕がどうにかしてあげるから心配しなくて大丈夫！》
神様ってなんでも出来るんだな
『大丈夫、気にしてないし』
「でも……」
「おーい！A〜！」
『あ、ウサギにハヤト！」
「もう、待ち合わせ時間に来なかったから心配したんだからね！」
『ごめんなさい』
「もうしないことをちかいますか？」
『誓います！』
「じゃあ、レッツゴー！」
「おー！」
ウサギちゃんとハヤトくんに手を引かれながらヒョウくんから離れていく
「あ、待っ……」
『じゃあね！ヒョウくん！』
「……名前、なんていうの……」
《君、ヒョウくんが最後に君の名前聞いてたけど返事しなくてよかったの？》
『え！？嘘！？』
《嘘ついても僕になんの利益もないんだけど》
『あー、惜しいことしちゃったなぁ』
また、会えるかな？
《会えるよ、多分》
『だといいな』
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ぶどう同盟 - 面白かったです！更新頑張ってください！ (1月27日 18時) (
レス) @page13 id: 55622bcd2b (このIDを非表示/違反報告)
ルヤン - 凄い良い作品ですね！応援しています！更新頑張ってくださいね！ (2022年4月6日 0時) (レス) id: baac712d5e (このIDを非表示/違反報告)
なろくの兄貴(プロフ) - すごく面白かったです！更新ガンバって下さい！ (2022年2月17日 8時) (レス) @page13 id: 0d477c8655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カッパ巻き | 作成日時：2021年4月25日 15時
