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高学年時代の幕開けってこんなの聞いてないって ページ13

高学年時代
まあ、小5ぐらいから小6ぐらいを指しているわけなんだけど
ちょうど、受験生なのだ
椿ヶ丘中学を第一志望として頑張ってる
まあ、一応ね
前世で受験して受かりましたし、案外時間が経っても覚えてるもんだなぁと思った
で、今日は気分転換として公園に向かったわけなのだが
『……なんでこうなった』
すっごい物騒な音がするなと思ったらいじめっ子&いじめられている子と遭遇
なんでだよ
面倒ごとを避けた普通の生活を送りたいのに
送りたいだけなのに
なんでこうなんだよ!?
そして、すごい睨まれている(いじめっ子に)
で、いじめられている子はどこか期待したような目をこちらに向けている
なんだよ、この状況……
気分転換に来たはずなんだけど
《助けてあげないの?》
神様が脳内に直接語りかけてくる
この人狼サバイバルの世界に転生させてくれたすごいお方だ
だとしても、どうやって……
参ったな
『あのさ』
警戒してるように、威嚇するようにこちらを見るいじめっ子たち
「何、あんた」
「黙って逃げたら許してあげるけど」
うわぁ、面倒臭い
作り笑いを浮かべる
いや、笑えているかどうか微妙だけど
『それ、私にもやらせて』
全員が驚くような顔をする
《え、君はそっち系?》
神様のすっとんきょうな声が聞こえる
いじめられている子に関しては絶望したような顔をした
全力で意地の悪い顔を作り、手を振り上げて
『っ、逃げるよ!』
いじめられている子の手を握り、走り出した
驚き、怒り、色んな声をバックに走り出した私たち
ちょっと遅れてからまばらに聞こえるいくつかの足音
追いかけているに違いない
でもね
『ここはね、私の庭みたいな物なんだ』
する、と路地に入りこんで迷わずまっすぐ進む
公園の近くは謎に古い建物が多い
そこで近道やかくれんぼに最適な場所を頭に叩き込んでいるのだ
あっという間に公園から離れて私の家まで逃げ切る
まあ、あいつらは私たちの後をつけられない
なぜかと言うと、屋根を通ったり塀を通ったりしたからだ
不規則に動けば、相手もつけられないでしょ?
「ぜえ、ぜえ」
肩で息をする女の子
ちょっと悪いことしちゃったかも
『大丈夫?』
《Aサン、ちょっと無理があるでしょ。運動神経めっちゃいいね》
褒めてるのか、何をしたいのかわからない神様の声が頭に響く
「……で」
『ん?』
「なんで、私を助けたの」
『いや、助ける以外に選択肢ないでしょ』
「でも、私を助けてもなんの得もないじゃない」
『見捨てるのは、夢見が悪い』
「でも」

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ぶどう同盟 - 面白かったです!更新頑張ってください! (1月27日 18時) (レス) @page13 id: 55622bcd2b (このIDを非表示/違反報告)
ルヤン - 凄い良い作品ですね!応援しています!更新頑張ってくださいね! (2022年4月6日 0時) (レス) id: baac712d5e (このIDを非表示/違反報告)
なろくの兄貴(プロフ) - すごく面白かったです!更新ガンバって下さい! (2022年2月17日 8時) (レス) @page13 id: 0d477c8655 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カッパ巻き | 作成日時:2021年4月25日 15時

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