4話 ページ4
貴方サイド
「(貴方も人のこと言えるほどでもないよね)」
そうアダムに伝えてみれば馬鹿みたいに見開き驚いた表情
そんな彼の姿を思い出して思わず笑みが溢れる
あの顔はとても傑作だった…まるで図星をつかれたみたいに
「おーい?いつまで俺の手掴んでるんだよ」
そう言ってヒラヒラともう片方の手で私の顔の前で手を振る13
「あ、ごめん…ちょっと考え事しててね?」
「いや、別に構わねぇーけどよ…それよりも何一人でニヤついてんだ?いいことでもあったのかァ?」
「いいことって言われたら微妙だけど…とにかくしてやったりな気持ちって言った方が正しいのかな?」
そう13に言うと困惑したように眉をひそめながら私を不審そうに見つめる
そしてしばらくすると確かめるように
「もしかして、アダムが関係してんのかよ」
と聞いてきたので首を縦に振ると途端に不愉快そうに顔を歪ませ
「…アダムのことだなんてどうでもいいだろうが」
そうボソリと呟く13に対し、なんでそんなことを言うのか疑問に思いながらも
「なに?もしかして嫉妬した?」
なんて悪ふざけでからかえばあからさまにピキリと青筋を立てて
「おいおい、俺を煽るなんていい度胸してるなァ?」
と言い出したかと思えば、繋いでいた手を突然ギュッと強く握られる
「痛ッ!?ちょっと手離してよ!!」
「あ?嫌に決まってるだろ。お互いの部屋に着くまでこうするから我慢しろよ?」
なんだってこれは仕返しなんだからな と意地悪そうに笑いながら私の手を引っ張り、上機嫌に歩き出す13
そんな彼に少しの溜息をつきながらも心の何処かでこんな彼とふざけ合う時間を楽しく感じている自分がいた
「そうやってお前は俺のことだけ見とけばいいんだよ…」
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Omiso(プロフ) - 白虎さん» またのコメントありがとうございます!私も少しこの小説を終わらせることに寂しさを感じちゃいました(笑)けれどこの作品を良いと言って貰えてとても満足しています!次回作は考え中なのでいつになるのか分かりませんが頑張ってみますね!本当にありがとうございました! (2019年4月28日 1時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - 完結おめでとうございます…! そしてお疲れ様でした! 終わってしまい少し寂しい気もしますが、やっぱり感嘆しました…! とても良い作品を書いてくださってありがとうございました、次作の方、楽しみにしてます!! (2019年4月28日 0時) (レス) id: e2f4e0cbf0 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 13推しさん» 最後まで応援ありがとうございました!貴方様のコメントがとても励みになっていました!この作品を素晴らしいと褒めて下さり、読み返していただけるなんて嬉しすぎるお言葉とても感激です!本当に最後までこの小説につきあって下さりありがとうございました!! (2019年4月28日 0時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - mikuri1024さん» またのコメントありがとうございます!!今回の小説では病みの13はいませんでしたが、純粋な13を楽しんで頂けてられてたのならとても安心しました…。次回作についてはまだ考え中ですが貴方様の応援の言葉とても嬉しく思います!!本当に最後までありがとうございます! (2019年4月27日 23時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
13推し(プロフ) - 完結お疲れ様でした!!いやぁー、とても満足出来ました!素晴らしい作品をありがとうございます!これからもちょくちょく読み返します(笑) (2019年4月27日 23時) (レス) id: ad78e4c495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Omiso | 作成日時:2019年3月26日 22時