2話 ページ2
私の日常からアダムの彼女を虐める行為がなくなったところで何も変わらなくて、いつも通り試合をして、また自分の部屋へ戻るだけ…
「お?試合の帰りかァ?せっかくだから途中まで俺と一緒に戻ろうぜ」
だと思っていたけど今日はいつもと違うらしい
声のした方へ顔を向けるとニヤリと笑う死神の姿
「13、試合は終わったの?」
「あァ、んでちょうどお前を見かけたから一緒に帰ろうと思ってな」
そう言って ほら、行こうぜ と急かす彼は唯一信頼している大事な友人で私がアダムの元カノだと言うことも伝えている
そして虐めをしていた最低な私と知っても受け入れてくれた存在
そんな彼のおかげでいろんな面で助けられた部分もあって物凄く感謝している気持ちもある
「今日の試合、俺は最高に絶好調だったぜ。何キルしたと思う?」
「さぁー?13のことだから最高でも1キルとかじゃない?」
「お前、俺のこと馬鹿にしすぎだろ」
不機嫌そうに言う彼を軽く笑いながらも今日の出来事をダラダラと話しているとふと止まる13
「おい、前にいる二人…アダムとその彼女じゃねぇーか?」
そう言われて目を凝らすとたしかにその二人で間違いない
だけど今更私にとって関係のないことだし、どうしようもないこと
「おいおい、あいつらキスしてやがるぞ。A、だいじょ…「大丈夫だよ、今更私がどうこう言ったって意味が無いことだし」
13の心配する言葉を遮り、そう告げると複雑そうに顔を歪ませる13
「まァ、そう言うなら別に構わねぇーが…とりあえずどうする?このまま真っ直ぐ行けばあいつらの横をすり抜けることになるが」
「じゃあそうすればいいよ」
グイッと13の手を掴みスタスタとその二人に近づいていく
後ろからは おいッ!? と戸惑った13の声がするけど気にしない
そして私達はアダムとその彼女の隣を通り過ぎる
だがその時アダムはふと私を見て
「すぐに男が出来るなんて軽率な奴だな」
とボソリと私に向かって呟いた
そんなアダムに対し途端に疑問と怒りが湧き上がる
私を捨てたのは貴方で、すぐに女を作ったのも貴方なのに何故私がそんなことを言われなきゃいけないの?
そもそも13とは友人だと言うのに勘違いからそんな非道な言葉を言うなんて
黙ってられるほど私は穏便な性格じゃない
「でも貴方も人のこと言えるほどでもないよね?」
「ッ」
そうアダムだけに聞こえるように言い返し、13の手を引っ張りながら二人から遠ざかった
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Omiso(プロフ) - 白虎さん» またのコメントありがとうございます!私も少しこの小説を終わらせることに寂しさを感じちゃいました(笑)けれどこの作品を良いと言って貰えてとても満足しています!次回作は考え中なのでいつになるのか分かりませんが頑張ってみますね!本当にありがとうございました! (2019年4月28日 1時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - 完結おめでとうございます…! そしてお疲れ様でした! 終わってしまい少し寂しい気もしますが、やっぱり感嘆しました…! とても良い作品を書いてくださってありがとうございました、次作の方、楽しみにしてます!! (2019年4月28日 0時) (レス) id: e2f4e0cbf0 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 13推しさん» 最後まで応援ありがとうございました!貴方様のコメントがとても励みになっていました!この作品を素晴らしいと褒めて下さり、読み返していただけるなんて嬉しすぎるお言葉とても感激です!本当に最後までこの小説につきあって下さりありがとうございました!! (2019年4月28日 0時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - mikuri1024さん» またのコメントありがとうございます!!今回の小説では病みの13はいませんでしたが、純粋な13を楽しんで頂けてられてたのならとても安心しました…。次回作についてはまだ考え中ですが貴方様の応援の言葉とても嬉しく思います!!本当に最後までありがとうございます! (2019年4月27日 23時) (レス) id: dc3fcb1081 (このIDを非表示/違反報告)
13推し(プロフ) - 完結お疲れ様でした!!いやぁー、とても満足出来ました!素晴らしい作品をありがとうございます!これからもちょくちょく読み返します(笑) (2019年4月27日 23時) (レス) id: ad78e4c495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Omiso | 作成日時:2019年3月26日 22時