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5話 ページ5

貴方サイド


五条先輩に尊敬する夏油先輩を連れて行かれ、ついでに頭をグシャグシャにかき乱されたAです。

けど、夏油先輩を連れて行ってくれたことは正直助かった。

だって、絶対にいつもの様子と違ったよね?!

私をギュッとやさしぃーく抱き締めて、頭を撫でて仏のように微笑むなんて…ありえない。絶対体調不良だよ。太陽の暑さにやられたとしか思えん。

それに一番怖かったのは一瞬首に手をかけた…よね?なんなら軽く絞められた気がするんだけど。

夏油先輩って私のこと可愛がってくれてるのか嫌いなのかはっきり分からなくなってきた…

こういう時は、しばらく距離を置くことがいいんだよね。得体の知れないものには近づかない。うん、絶対それが良い。


「高専やめようか迷ってたしちょうど良い機会なのかなぁ…」


五条先輩はおいといて、夏油先輩に対して自分的には結構懐いてたと思う。この機に距離を置いて、名残惜しい気持ちを捨てて出て行きたいし。

よし、ここ数日間は先輩方を避けに避けるぞぉー!!


____というように昨日張り切っていたはずなのだが、何故私は今、夏油先輩と一緒に外のベンチで共に座っているのだろうか。


「A?どうしたんだい、そんなボーっとして」

「いいえ、あ、はい!!!」

「ん?ちょっと返事の意味がわからないのだけど」


もっとこっちにおいで とにこやかに微笑む夏油先輩にヒュッと喉から空気が抜ける。

いや、そもそもこうなったのにはちゃんとした経緯がある。

ひょいひょいと手招きする夏油先輩に現状が把握できず白目を剥いてしまう私の脳裏は少し前に遡っていた。


_______


先輩方、主に夏油先輩から避ける作戦を決行しようと朝はいつものようにテキパキと身支度をし、自分の教室に向かう。

ここまではまぁ、普通だ。階も学年も違う先輩と朝から会うことはないし。

そして高校生としての勉学をしつつ、ここをやめるのにする必要あるのかと思いながら呪いに関する勉強をして昼まで過ごした。

ここからが問題なのだ。

お昼ご飯だぁー!!!と教室から飛び出して食堂に向かうと必ず先にいる先輩たちと鉢合わせるのがオチ。

そうはならないためにもドンッ!と机の上に置いたのは可愛らしい猫のイラストがペイントされている弁当箱。

昨日の夜のうちに今日の昼食を作っておきました。いぇい、いぇい、ダブルピース。

というハイテンションはさておき、早速食べようと蓋に手を伸ばすがピタリと止めた。

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Omiso(プロフ) - てんぎつね。さん» コメントありがとうございます。そう言われて実際自分でやってみたんですけど想像以上に痛いですね(笑) (2021年7月28日 23時) (レス) id: 00c4677ab1 (このIDを非表示/違反報告)
てんぎつね。 - いや親指は反り返したら痛い (2021年7月28日 23時) (レス) id: 04fcd4138c (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - るりさん» るり様、コメントありがとうございます!貴方様のお言葉に嬉しさで胸がいっぱいです!そして、貴方様の作品を読ませて頂いております。今後の更新楽しみにしています!応援ありがとうございます!貴方様にも私からのエールを。 (2021年6月5日 14時) (レス) id: 00c4677ab1 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 最高な作品をありがとうございます。ほんとにその場にいるような臨場感や、細かく描かれる表現方法であっというまに読んでしまいました。これからも作品楽しみにしています! (2021年6月5日 11時) (レス) id: 82fe86bccf (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 緑の白猫さん» コメントありがとうございます!読者様がゾクゾクするようなホラー×ヤンデレを感じて頂けていたらと思います!夏油の術式を上手く活かせることを目的にしていたので貴方様の褒め言葉本当に嬉しく思います!最後まで読んで下さりありがとうございました! (2021年4月5日 14時) (レス) id: 00c4677ab1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Omiso | 作成日時:2020年12月17日 19時

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