19話 ページ19
荼毘サイド
「ごめん…」
と震える声色で微かに聞こえたその言葉。
きっと、本当の意思で死柄木の元に戻ったわけではない。
恐怖に支配され、彼女は未だにアイツから離れられないんだ…
と信じたいが、どこかでやっぱり俺なんかよりも死柄木の方が彼女にとっては大切な存在で、
そもそもアイツから離れる気なんて最初からなかったのではないかと思ってしまう。
ずっと死柄木のことを想っていた彼女のことだ。
いくら駒と見られてると知っても心の底では慕い続けているのだろうと。
人の気持ちなんてそう簡単に変わらない。
彼女と二人きりで過ごせた時間の中で、彼女の心に近づけ、アイツから解放できたと思ってたのが大間違いだった。
「クソッ…」
それでも、俺は彼女の手を掴むべきだった。
死柄木に引っ張られる彼女の手を掴み、阻むべきだったのに俺は…
情けなく傍観するだけで、彼女と死柄木を行かせてしまったのだ。
俺だって彼女をずっと前から想う気持ちは変わらない。
そして、そんな彼女をアイツから守ると決めたのもつい最近のこと。
「何やってんだよ。俺はッ…」
もう傍観者にならないと決めた。
必ず彼女をアイツから救うと決めた。
なのに…
今の俺はどうしてもその場から動くことができなかった。
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Omiso(プロフ) - 緑の白猫さん» わわ、緑の白猫様！今作でもコメントありがとうございます！ヒロアカの小説まで読んでいただけて感激です😭かなり納得した終わり方を書けたつもりなので貴方様からの最高の褒め言葉をいただけてとても嬉しく思います！本当にありがとうございました！ (2022年2月7日 0時) (
レス) id: 6bf568ad42 (このIDを非表示/違反報告)
緑の白猫 - はっぴーえんどだ……。私が知っている作者様の中の作品で初めてみたはっぴーえんどだ……! 主人公が初めからちょっと可笑しいのがまた新しく感じ、最終的にヒーロー側につくとはまた違う、正しくはないかもしれないが幸せな道を選んだのが最高でした! (2022年2月7日 0時) (レス) @page49 id: 22cb640d25 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - あゆりさん» コメントありがとうございます！1番好きだなんて…最高の褒め言葉です！死柄木くんの沼によりハマってしまいましたか。よっし、この調子だ()本当にこの作品を読んでくださりありがとうございました！今後とも応援よろしくお願いします！ (2020年5月16日 12時) (レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
あゆり(プロフ) - 今まで読んできた作品の中で1番好きです！！Omisoさんのおかげで、もっと死柄木くんの沼にハマりました()これからも応援しています！ (2020年5月16日 11時) (レス) id: ce98ce751c (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます！！本当に嬉しすぎるお言葉に喜びで胸がいっぱいです！また貴方様を楽しませる作品を作れたらいいなと思います！！今後とも応援の方よろしくお願いします！！ (2020年4月3日 7時) (レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Omiso
| 作成日時：2020年2月10日 22時
