第21話 本の中 ページ26
「ここ答えてみろ。」
【すいません！全く聞いてませんでした‼】
『ここは…。』
ジャ「何か思い出せる？」
「Aー！一緒に帰ろー！」
どこかで聞いたことのあるはずの声。
ジャ「こっちからは何もできないみたいだね。」
ク 「当たり前ダ。過去だからナ。」
【あのさ、A。】
「何？」
【私、東京に転校することになったの。】
「えっ…。」
【だから多分もう会えなくなるかもしれない。】
景色が変わる。淡いピンクの花が咲いている。
「転入生を紹介する。」
「女の子かな。」
「可愛い子だったらどうする？」
「入っておいで、A。」
【一ノ瀬Aって言います。これからよろしくお願いします！】
「めっちゃ可愛い子じゃん！」
「それじゃあ、Aさんは藤堂の隣に座って。」
あれ、この人だけ名前が聞こえる。
「おっ！学校一のイケメンと隣！すごすぎだろ！」
「藤堂、うらやましいよぉ〜。」
藤 「なんだよ。あっ、一ノ瀬さん僕の隣です！」
【ありがとうございます！藤堂さんですよね？】
藤 「蒼汰でいいです。これからよろしくさん！」
【私もAでいいです！これから宜しくお願いします！】
「おい、藤堂。仲良くなるの早すぎだろ。(笑)」
景色がまた変わる。青い空、学校中に鳴り響く蝉の声。
藤 「A−！次、移動教室、だから俺らと一緒に行こうぜ！」
「A、時間無いから早く行こうぜ！」
【ちょっと待って！今行くー！】
「最近あいつ、藤堂君と一緒にいすぎじゃない？」
「ホント。何様のつもりかね。」
「調子乗んな。」
※ここから先は、いじめなどの表現があります。苦手な方は読まないことをお勧めします。
いつからだろうか、昔の私はいじめられるようになっていった。
教科書がなくなり、机に悪口が書かれていて、陰口は散々言われ、いつのまにか藤堂とかいう人達とも話さなくなって、ひどい時は階段から突き落とされていることもあった。常に私は一人だった。
「一ノ瀬さん、ちょっといいかしら。」
主犯格であろう女子にその取り巻きの二人。この後三人に散々暴言を浴びせられ、水をかけられ、殴られたことは言うまでもなかった。
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Mishu - 本当だ！確かにずっとウィランズになっていました！急いで訂正します。鈴雪さん、ありがとうございます！ (2020年12月15日 9時) (
レス) id: 7a14611e89 (このIDを非表示/違反報告)
鈴雪 - ヴィランズなのにずっとウィランズになてます。 (2020年12月8日 15時) (レス) id: ca98c9f5d8 (このIDを非表示/違反報告)
Mishu - 、さん» はい、ありがとうございます！以後、気を付けます。 (2020年8月23日 9時) (レス) id: 2a8baea33b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mishu | 作成日時：2020年8月23日 2時
