手を差し伸べてくれたのはあなたでした【3】 (ページ39)

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サプライズ当日ページ39

玲於side

サプライズパーティー当日

あの病院のあとから実咲とは連絡も取ってない。

歩美ちゃんから龍友くんに連絡があった時
俺が真っ先に駆けつけてたら…
何か変わったかもしれないのに。

後悔と悔しさが混ざって…
何もできなかった自分に腹が立って
連絡も出来ずにいた。

．

．

今日は俺と涼太くんだけ仕事で
ほかのメンバーはオフの為、準備してくれていた。

正直、会いに行っていいのか
行ったら雰囲気が丸潰れになる気がして…
行くことすら迷ってた。

けど…それを涼太くんに相談したら

涼太「玲於はそのままでいいの？一言ごめんって謝るだけで、今の思ってる事が馬鹿馬鹿しいくらい180度変わると思うけど…」

と言われ…正直グサッときた。
自分でもわかってるはずなのに…行動しなかった自分が恥ずかしい。

やっぱり…会う前に１回謝ろと思って…
実咲に電話をかけた。

実咲「あっえ、もしもし！」

「え、あ、今電話大丈夫…？」

実咲「うん、全然大丈夫！！どうしたの？」

「いきなりごめんな？あのさ…こないだはごめん。俺の勝手な気持ちをぶつけて実咲の気持ちわかってあげれなくて…ほんとごめん」

実咲「こちらこそごめん。私もちゃんと話せばよかったよね。玲於からしてみたら、そう思うのは当然だし、怒るのもわかるから…本当にごめんね。」

「ううん、実咲は謝らなくていいよ？実咲は悪いことしてないから」

実咲「じゃあ…仲直りしてくれる？本当は…私もちょうど玲於に電話しようとしてた。笑」

「もちろん。だからか…出た瞬間焦ってたの。笑」

実咲「そう！笑すっごい焦った。笑」

「そっか。笑タイミング一緒すぎてうけるわ」

本当に涼太くんの言う通りだった。
気持ちが一瞬で明るくなって…
実咲の声を聞いて…すげー会いたくなった。

実咲「あのさ…今日の夜会えるかな…？渡したい物あるんだよね。」

すげー2人で会いたいけど…
みんなを裏切るわけにはいかないから…

「ごめん。たぶん撮影が夜まで長引きそうだから…明日とかでもいいかな？」

実咲「あ、お仕事中にごめんね？うん、全然大丈夫だよ！お仕事頑張ってね！」

「ごめんね？って俺が実咲に電話したんだから笑」

実咲「あ、そっか！じゃあ、明日会えるの楽しみにしてます！」

「こちらこそ、じゃあそろそろいくわ」

と電話を切った。

会えることを楽しみにしてくれるなんて
今の俺にとってすげー幸せだった。

．