成り代わった女が7股してた。死にたい【東京リベンジャーズ】

鶴蝶　4 ページ10

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思わず頭を抱え、蹲った私に鶴蝶が焦る。


「ど、どうしたA！？」

「エッ、あ、何にもないよォ！！？」

「そ、そうか……？なら良いんだが…」


余りの事実に呆然としていたが、鶴蝶の声で我に帰った。

ひっくり返ったようなおかしな声が出たが、鶴蝶は気にも留めず、ホッとしたように息をついた。


「じゃあ、今日はどうする？」

「え？」

「普段お互いの都合が合わないから、オレ達土曜にしか会ってねぇだろ？今日はAも予定無いみてぇだし……」


あ、土曜にしか会ってないんだ…。

まあ、竜胆と鶴蝶で掛け持ちしてたらそりゃそうなるだろうね。


てか、鶴蝶と付き合ってるってことは、鶴蝶専用の日記もあるってこと、だよね……？？


うわーっ！！！それを見たい！！今すぐ帰ってそれ見たい！！


何話して良くて、何がアウトなのか全く分かんないんだけど！！？


不良のこととかイザナの事とか話しても良いのかなぁ！？


「え、えっとぉ……」


目を泳がせ返事を濁せば、鶴蝶は何かを察したように顔を俯かせ、


「……やっぱり予定あったか……？…オレはもう帰るな。…じゃあな、A」

「あっ、鶴蝶くん…！」


沈んだ表情でそう言う鶴蝶に良心が痛む。

でもなぁ、でもなぁぁ……！！


確蝶とデートしてる所、竜胆に見られたら終わるんだよなぁ……！！！


ウウンと唸り、目をぎゅっと瞑って考える。

瞼を開き、そして、無理してるのが丸分かりな笑顔を浮かべる鶴蝶を見て、私はｰｰｰｰｰｰｰｰ。



「わ、私、今日予定無いよ！！一緒に……で、デートっ……しよ！！」

「！本当か！？」



息を吸い込み、そう伝える。すると、パァッと鶴蝶の表情が輝いた。

頬に赤みがさし、嬉しそう笑う確蝶。


その笑みを見て、私は少し後悔しながらも、その嬉しげな様子にこっちまで嬉しくなるのだった。



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