蘭ちゃん ページ21
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「A、楽しいかぁ?」
「ン、ぁ、うん!凄く楽しいよ!ありがとう、“蘭ちゃん”」
顔を覗き込んでそう問いかけて来た“蘭ちゃん”に、咄嗟に笑顔を浮かべて答える。
私は今、蘭ちゃんこと『灰谷蘭』と遊園地へ遊びに来ていた。
結局私の考えは想像……というか勘違いでしか無く、普通に彼は私をデートに誘いに来ただけだったのだ。
……いや、普通とは??
というか、私があそこまで焦ったのは何だったのか………ガックリと肩を落としつつ、私は(無理矢理)蘭ちゃんの後ろに乗せられ、バイクで遊園地へと来たのだった。(勿論お金は蘭ちゃんが払っていた)
やっぱAちゃんって人のことサイフだと思ってるな……。
どうやったらあんなスムーズに奢られる所まで仲を深めたのか……ハァ。
「A?」
「ひょぇっ!な、何でもないよ!」
急に蘭ちゃんの整った顔立ちが近づいてきて、私は思わず奇声を上げて飛び退いた。
それに怪訝な顔をする蘭ちゃんだったが、急に私の手を握ってきたかと思うと、空いた片手でとあるアトラクションを指差した。
「アレ、行こーぜ♡」
「アレ、って………?……エッ、お化け屋敷!!?」
蘭ちゃんが指差したのは、何を隠そう、私の大の苦手であるお化け屋敷だった。
蘭ちゃんがお化けに怖がるとは思えないから、純粋に怖がる私の反応を楽しもうとしているのだろう。
くっ、ズル賢い!!流石は天竺四天王……!!
「何考えてんだよ。オレと居るときは、オレことだけ考えてろって」
「ぁ、ウン……ごめん。で、でも……お化け屋敷ホントに行くの……?」
「あ?そうだけど、何だよ。蘭ちゃんと行きたくねェってか?」
クッッソコイツ楽しんでやがる!!!
ニヤニヤ笑みを浮かべる蘭ちゃんに凄まれた私は、小さな声で
「や、そうじゃないけど……」
と呟くのが精一杯だった。
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みるく - あばばば……『確蝶』じゃなくて『鶴蝶』でした……!!報告ありがとうございます!今すぐ直しますね! (2022年5月18日 21時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - かくちょーって鶴蝶だった気がするんですが、違ったらすみません。お話面白いです!これからも頑張ってください!! (2022年5月18日 20時) (レス) @page9 id: 53cc08d6c4 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 夢主ちゃんにはもっともっと叫んでもらう予定です(笑)更新頑張りますねー! (2022年5月17日 16時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - 夢主ちゃんの心の叫びが面白くて好きです!(笑) 更新楽しみにしています♪ (2022年5月17日 12時) (レス) @page3 id: 4ca5d78dde (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 好きと言っていただけで嬉しいです!更新頑張りますねー! (2022年5月12日 22時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2022年5月4日 10時