灰谷竜胆 ２ ページ3
⭐︎
「あ、あのー、竜胆…………わ、私の…どこが好き？」
いや聞く事間違えたァ！！！
しかし竜胆は疑問に思わなかったのか、頰を赤く染めながらポソポソを喋る。
「アー、オレが好きなトコね……っオレは、Aの天然なトコとか、優しいトコとか…あと、オレが怪我してる時に絆創膏くれたこと、とか……好き、だぜ」
「アッ、ソッ、ソッカァ……」
「Aは？Aはオレのどこが好き？」
期待するように私を見る竜胆。
いや、知ッらねーーよ！！！！
こんな突然乙女ゲーみたいなことが起こって呆然としてる時に「オレのどこが好き？」とか聞かれても……。
と、取り敢えず今は東リベ夢小説で蓄えた知識で乗り切らねば………！！！！
「え、えっとぉ〜……り、竜胆の優しい所とか、私を大切にしてくれるとこ、とかかなぁ〜」
不良関係はもしかしたら教えてもらってないかもしれないから、言わないでおいたけど……。
こ、これでいけるか……！？
「そ、そっか……へへ、」
いけたァ！！！！
笑って頬をカリカリ掻く竜胆。可愛いな、と少しキュンとするが流石にこれ以上は聞かれても分からない。
竜胆には悪いが……
「A？」
「いや、あのっ……ごめん、私っ……もう帰るね！！」
「は、ちょAッ！！！」
可愛らしい鞄に入っていた財布から千円を取り出し机に置いた後、逃げるように竜胆から離れる。
竜胆と戸惑うような声が後ろから聞こえたが、振り返らず私はカフェから駆け出した。
「もし竜胆の彼女成り代わりなら、記憶有りにしといてくれませんかねェ！！！」
体が覚えていたのか、家に辿り着いた後、私はそう叫んだのだった。
⭐︎
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 212人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みるく - あばばば……『確蝶』じゃなくて『鶴蝶』でした……！！報告ありがとうございます！今すぐ直しますね！ (2022年5月18日 21時) (
レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - かくちょーって鶴蝶だった気がするんですが、違ったらすみません。お話面白いです！これからも頑張ってください！！ (2022年5月18日 20時) (レス) @page9 id: 53cc08d6c4 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 夢主ちゃんにはもっともっと叫んでもらう予定です（笑）更新頑張りますねー！ (2022年5月17日 16時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - 夢主ちゃんの心の叫びが面白くて好きです！(笑) 更新楽しみにしています♪ (2022年5月17日 12時) (レス) @page3 id: 4ca5d78dde (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 好きと言っていただけで嬉しいです！更新頑張りますねー！ (2022年5月12日 22時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2022年5月4日 10時
