なんで前の私そういう事するかな? ページ20
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玄関のある正面玄関の方から、特徴的なバイクの排気音が聞こえてくる。
「………あ、」
ちょっと待って。
一瞬頭によぎった考え方に、私はピタリと足を止めた。
私はまだ灰谷蘭の日記帳を見ていない。
見たのは、今までに会ったことのある4人だけだ。
で、その日記を見て大体何話してたかとかは知ったし、普段彼らと会っている日程も知った。
でも……まだ、灰谷蘭の日記帳は見ていない。
今までからして『天真爛漫で鈍感なオンナノコ』で演技を通せば何とかなるとは思うが、もしかしたら蘭とは……お家デートするレベルの仲だったりするかもしれない。
そうしたら、蘭は合鍵を持っているってことになる、のか……??
だから鶴蝶には家を教えたりしなかった、とか……。
もし、もしもだけど。
そうなのだとしたら……。
案外ピッタリハマってしまう考えに、私はサーッと顔を青ざめさせた。
私の部屋には、絶ッッ対見られちゃいけない『日記帳』がある。
もしそれを見られたら………っ。
「っ……ぅう……!!ほんと、恨むからね……!!Aちゃん……!!!!!」
逃げ出そうと一歩進んでいた足を戻し、家へと体を反転させる。
グッと唇を噛み………私は、涙目になりながらも裏口へと歩みを進めた。
がちゃり、とドアノブに手を掛ける。
私は一瞬息を詰めて……そして、蘭の乗っているバイクの排気音が消えた瞬間、弾かれるようにして扉を開けた。
「ッッ……もう、もう最悪なんだけどォ!!!!!」
ギリっと奥歯を噛み締め、私は『A』ちゃんへの恨み節を心の中で叫ぶのだった。
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みるく - あばばば……『確蝶』じゃなくて『鶴蝶』でした……!!報告ありがとうございます!今すぐ直しますね! (2022年5月18日 21時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - かくちょーって鶴蝶だった気がするんですが、違ったらすみません。お話面白いです!これからも頑張ってください!! (2022年5月18日 20時) (レス) @page9 id: 53cc08d6c4 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 夢主ちゃんにはもっともっと叫んでもらう予定です(笑)更新頑張りますねー! (2022年5月17日 16時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - 夢主ちゃんの心の叫びが面白くて好きです!(笑) 更新楽しみにしています♪ (2022年5月17日 12時) (レス) @page3 id: 4ca5d78dde (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 好きと言っていただけで嬉しいです!更新頑張りますねー! (2022年5月12日 22時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2022年5月4日 10時