灰谷竜胆 ページ2
⭐︎
ある日の昼下がり、カフェには2人の恋人同士らしき少女と少年が向かい合って座っていた。
テーブルに置かれたショートケーキは数口食べられた跡があり、白いカップに入った紅茶は熱い湯気を立てている。
しかしどうしてか、少女はどこかぼんやりと焦点の合っていない瞳をしている。
「……ぉい、おい、オイっ！…A、どうした？疲れてんなら早く言えっていつも言ってんじゃん」
「………え？」
ｰｰｰｰｰｰ肩を強く揺さぶられ、意識が覚醒する。
ぼんやりとしたまま、目の前にいる人を見た。
そして、聞き覚えの無い凄まじい美声と、目の前で微かに眉をひそめている青年に、私の思考は停止した。
金髪と水色の混じった奇抜な髪型、整った顔立ち、銀縁の眼鏡。
「は、灰谷……竜胆？？」
「ア？そうだけど……マジでどうしたんだよ、A」
心配げにこちらに問いかけてくる竜胆。
え？え？灰谷竜胆？？と、最近人気な漫画の登場キャラクターが現実にいるという事実に、頭がクラクラする。
「な、んで……」
思わず口から疑問が零れる。
それを聞いた竜胆は、少し恥ずかしげに頬を赤らめた。
え、待って？？何その顔？？
「か、カノジョの心配すんのは、当然……だろ」
「カノジョ！！？」
「ハ？何驚いてんだよ。今日はオレらが付き合って三ヶ月記念だろ？オマエ前から此処に来てェって言ってたじゃん」
とろけるような瞳でそう言う竜胆。その言葉だけ聞くと、まさに彼女を思いやる理想の彼氏だ。
だが、彼は……。
「あ、あの竜胆………さん？くん？」
「？普段竜胆くんって言ってんじゃん。……あ、呼び捨てで呼びてェってこと？…オレ、オマエならいいぜ。A」
「ひぇ……あ、ありがとう……竜胆…」
いや無理ィ！！
君は漫画のキャラのはずだよね！？とか聞けない！！！
言ったら頭おかしいヤツを見る目で見られるわきっと！！
てか何でこんなに竜胆私に甘いの！！？
おかしくない！！？
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みるく - あばばば……『確蝶』じゃなくて『鶴蝶』でした……！！報告ありがとうございます！今すぐ直しますね！ (2022年5月18日 21時) (
レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - かくちょーって鶴蝶だった気がするんですが、違ったらすみません。お話面白いです！これからも頑張ってください！！ (2022年5月18日 20時) (レス) @page9 id: 53cc08d6c4 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 夢主ちゃんにはもっともっと叫んでもらう予定です（笑）更新頑張りますねー！ (2022年5月17日 16時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - 夢主ちゃんの心の叫びが面白くて好きです！(笑) 更新楽しみにしています♪ (2022年5月17日 12時) (レス) @page3 id: 4ca5d78dde (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 好きと言っていただけで嬉しいです！更新頑張りますねー！ (2022年5月12日 22時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年5月4日 10時
