文スト界のマキマさん3

109話 ページ29

あぁ…この人は本当に話を聞いてくれないな



『…いえ、そう言う訳では…』



「だったら俺の言う通りに従ってろ！！



いいな？！」



これ以上は何言っても無駄だな



『…はい』




そう返事すると電話越しでも分かるくらい満足気に鼻息を荒くするのがわかり安堵する


胸の痛みももう無い





『ところで、電話の内容は？』




「あぁ、そうだった



お前、ギルドにはもう手を出すな」



え



『どう言うことですか？』



「知っての通りギルドは米国の異能力者集団だ


本国で行われた犯罪の取り締まりは日本の仕事じゃない」




『しかし、ギルドの幹部の多くが貴族や政府といった上層部と繋がりがあるものです


現に今日まで彼らは米国でも捕まらずにいます



彼らが揉み消せないほどの証拠でも私の力があればいくらでも掘り出せます



彼らによる被害者もすでに日本で発生しているのですから態々見逃す訳には行きません』




そう述べると電話相手はため息を吐きながら



「だとしてもだ



私の命令が聞けないのか？」




と若干めんどくさそうに言った

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