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105話 ページ25

その子の証言はやはりというか想像通りで


幼い頃から男に暴力を振るわれて、怖くて逆らえなかったこと


能力に目覚めてからは父の悪用に加担させられたこと



能力に目覚めても、父への恐怖は変わらず健在し止めるに止められなかったこと



『…そっか


大変だったね


君のお父さんは警察で責任を持って法的措置を行うからね


それで問題は君なんだけど』



「…え?」




『一応未成年ということもあるから重い刑はくだらないはずだよ


でもその異能力の危険性からまともで平和な生活は生涯送れないと思った方がいい』



「っそ、そんな…僕は、無理やり…」



『…君の境遇は私も似たようなものだったから同情するよ


でも犯罪に加担してしまった以上異能力者の君を国は許してくれない




それに…きみ、私に嘘ついてるよね?』


「え」



そう言い、少年が困惑すると



ジャラジャラジャラ



「うっ、鎖!?」



『正直には答えたんだろうけどあなたはなにか隠してる


そうでしょ?



…あなたは何を隠してるの?』




「…父に無理やり加担させられた、これに間違いは無い


けど、父が襲ってるのを見て



興奮した…


あの女達の絶望と恐怖に満ちた顔が忘れられない!


見てて興奮した!


でも僕は見てただけだ!見て、興奮して、少し一人でシタだけだ!


この力を使って僕から他の悪事に加担したこともある!


全部楽しかったよ!愉快で愉悦に浸れた!


でも加担しただけで僕が実行したわけじゃない!


だから」



『もういい』



「っ…」



『君は、自分を正当化したいみたいだけど


君も犯罪者だと自覚した方がいい


それにそんな様子じゃ君は将来碌な大人にならないでしょう


きっと父親みたいに犯罪に手を染める







でも安心して、そんな未来はもう来ないから』



「えっ、それってどう言う」



『きみ、結構鍛えてるでしょ


服の上からでもわかるよ



君ならあの子が無茶しても大丈夫そうかな』



「なに、いって」



『私と契約すると言いなさい


これは命令です』



「あ…Aと契約する」



『それと、その異能力は私が貰うね』



そう言うと少年を縛った鎖がゆらゆらと先端を揺らしそして




グサッ




少年の心臓を突き刺した

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graply12(プロフ) - よく見ています! マキマさんが好きなので、ぜひ続けてみたい作品です! 頑張ってください!! (4月11日 19時) (レス) id: 53daeb10be (このIDを非表示/違反報告)
マロン - 早く五期の場面に何ないかな?私、マキマさん大好きなんで嬉しいです! (10月29日 2時) (レス) @page25 id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - すみません。オリフラが立っていることに気付きませんでしたが、皆さんのコメントのおかげで気付けました。ありがとうございました! (9月24日 19時) (レス) id: 3161557a20 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 冬花(プロフ) - オリlフラ立ってますよ (9月24日 15時) (レス) id: b2b1031b4f (このIDを非表示/違反報告)
砂糖入りのココア - いつも見ている推し作品の続編待ってましたー!これからも無理は禁物ですが、頑張って下さい!あとオリフラ立ってますよ? (9月24日 13時) (レス) @page1 id: 5bf5725deb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みっちゃん | 作成日時:2023年9月23日 17時

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