文スト界のマキマさん3

98話 ページ18

暗い夜道を二人並んで歩く


『あそこのご飯美味しかったね


また明日も食べに行っちゃおうか？』



天使「流石に2日連続は…


あ、でもあそこのパフェ美味しかったから


お昼休憩に行くならアリかも」



そうたわいもない話をする


『随分太宰さんと仲良くなったんだね』



天使「別に、あいつがしつこく話しかけてくるから答えてただけだよ」




『ふーん…』




ﾋﾟﾄ



突然歩みをとめ、立ち止まるA



『天使くん、太宰さんと何を話したの？』



先ほどまでの笑みを消し感情のない顔で見つめる



天使「…別に、世間話だよ」



それに一瞬怯むも、それを表に出さずに答える天使の悪魔




…



しばらくお互い無言で見つめ合う



『そっか…


ならいいや


怖い顔しちゃったね、ごめんね』



そう言い、元の笑顔に戻り再び歩きだす



天使「いいよ、Aの気持ちもわかるから


僕こそごめんね、紛らわしいことしちゃったね」



そう言い、天使の悪魔もAについて歩き出す




天使「ねぇ、A…」



『なあに？』



天使「本当に辛くなったら、言ってね


僕達、Aのためなら何でもするから」




『…ありがとう


でも大丈夫だよ


私はまだ頑張れるから』




天使「…そう、」



嘘吐き…本当は今すぐ助けて欲しいくせに

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