【キ/ヨ】最近、幼馴染みが冷たくて【男主】 (ページ16)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:71,894 hit

14話緊急事態ページ16

【3日後】

貴方「ふぅ…」

何度目か分からない深呼吸をする。
今日は、キヨに会う日だ。
久しぶりすぎて昨日から緊張しっぱなしだ。
でも、フジもヒラもこーすけもいてくれるし！
それだけで少し気が楽になる。

鏡を見て、変じゃないか確かめる。
ちなみにもう4回目。

貴方「変じゃないかな…」

鏡をまじまじとみる。
それからわけもなく部屋中を歩きまわったり
キヨがこの服見てどう思うかとか考えたり…
なんかもうそわそわするし落ち着かない。

って、

貴方「告白前の女子か！！」

1人の男のツッコミは、虚しく部屋に響いた。

…

だめだ、何やってんだ俺。
恥ずかしすぎるだろ。

急に頭が冷えて、ソファーに腰掛ける。

prrrrrrrrr

貴方「お、」

誰からの着信だ。

《フジ》

おお、フジか。

prrrrrr…プチっ

貴方『もしもし』

フジ『おお、A。もう皆来てるから来なよ』

貴方『は？』

俺の聞き間違いか？
なんか皆来てるって聞こえた気がするんだけど。

フジ『いや、だからもう皆来てるから』

もう、皆来てる…？

貴方『え、だってまだ30分あるじゃん』

フジ『え？集合時間過ぎてるよ？』

過ぎている…？

貴方『…』

フジ『あれ？A？』

机の上に置いてある時計の時間と、
ケータイの時間を見比べる。

…

貴方「はぁああああああああ！？」

30分遅れてんじゃねーか！！
ふざけんな！！

フジ『わっ！急にでかい声出すなよ！』

貴方『あ、悪りぃ！今からそっち行くから！
ちょっと待ってて！』

フジ『分かった。気をつけておいで』

ブツッ…ツーツー

フジの言葉を聞いた瞬間に終了ボタンを速攻で押した。
カバンを持って靴を履いて、車のキーを持って
玄関を飛び出る。

急いで車に乗り込み、エンジンをかける。

貴方「(くっそ、失敗した！)」

変にそわそわして全然ケータイ
構わなかったから気づかなかったのか！
馬鹿か俺！

俺ん家からフジん家までは、大体10分かかるかかからないかくらいの距離だ。
飛ばせば何とか7分くらいでいけるはず！

それなら全力で飛ばすだろ！