♯124 ページ26
マイキー「Aちゃんのこと送ってくるから。千冬のこと呼んどいて」
場地「おー。気ぃ付けて帰れよ」
『うん!またお見舞い来るね』
荷物はカバン1つだけだったけど、私が席を立つときにはもうマイキーくんが持ってくれてた。行動早いね。
場地くんに手振ったら、八重歯を覗かせて笑ってた。無邪気だな…ちゃんと男子中学生だ……可愛いね……。
マイキー「ねぇ、遠回りしてもいい?」
『うん。せっかくだし、もう少しバイク乗ってたいなぁって思ってたから』
バイクを発進させてから少し経って、遠回りすることに決定。聞かれるより前に何となくわかってたけどね。進む方向、私の家の方だけどちょっと道違うだし。
マイキー「ごめん。抗争のとき、Aに怪我させた。好きな子守るどころか傷つけてちゃ世話ねぇよな」
『……マイキーくんは守ろうとしてくれたじゃん。私が巻き込まれないように手回して、抗争の日付も時間も教えずにさ』
マイキー「っ、でも……!」
『マイキーくんのせいじゃない。だから謝らないで』
今日のマイキーくんは謝ってばっかりだね。
大丈夫だよって伝わるように、マイキーくんに掴まってる手に力を込める。
マイキー「Aは優しいな。こんなオレを許してくれるなんてさ」
『許すも何も、私怒ってないし。マイキーくんもかずくんも場地くんも大切だから、守りたかった。それだけだよ』
それはきっと私だけじゃない。マイキーくんも、場地くんも、他のみんなもきっと同じ。その気持ちが分かるから。私怒ってないよ。
マイキー「…オレも守りたいんだ、Aのこと。タケミっちみたいにさ、好きな子守れるくらい強くなるから」
『タケミチみたいに?』
マイキー「うん。
ってか、好きな子ってアピールしてんのに流されちゃった」
『あ、えと…』
マイキー「どーしたら好きになってもらえっかなー」
あ、声色さっきより明るい。良かったぁ。
じゃなくてちょっと待って!??今のはタケミチって単語が聞こえたからそっちに反応しちゃっただけで、上手く流してる訳でも言われ慣れた訳でもないんです……!!信号赤だからって掴まってる手に触れるの辞めて頂けませんか……!?
マイキー「オレはもう、どうしようもないくらい好きだよ。いつか同じくらい…好きだってAに言ってもらうから」
679人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミルクレープ(プロフ) - Niarさん» わ!ありがとうございます〜!更新頑張ります✨姉ちゃんファイトですね!! (4月5日 14時) (レス) @page21 id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
Niar(プロフ) - おもしろーい!ご無理のない程度に更新頑張ってください☺️応援しています!!姉ちゃんもファイトだ💪 (4月5日 14時) (レス) id: ca0bb8898a (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - ヨゾラさん» えーー!とんでもね〜ハピネスコメントが届いていて幸せです❕💞ありがとうございます!!更新頑張りますのでこれからも読んでいただけたら嬉しいです🙌🏻 (4月3日 13時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
ヨゾラ(プロフ) - 初コメ失礼します!これまで見た東リベの小説の中で一番面白いです!!更新楽しみに待ってます!頑張ってください! (4月3日 13時) (レス) @page14 id: 0c095cdac6 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - ミルクレープさん» 分かりました、リクエスト楽しみに待ってます (3月28日 16時) (レス) id: 62e44145e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミルクレープ | 作成日時:2023年3月9日 23時