♯123 ページ25
場地「待てマイキー、誤解だ。説明させてくれ」
マイキー「Aに触れてたのは事実だろ。弁解の余地はねぇ」
『わぁ修羅場』
場地「呑気なこと言ってねーで助けろ!!」
2人共声が大きくて、巡回していた看護師さんに咎められてしまった。静かな声で言い争ってるのが面白い。笑ったらチョップ食らったけど。
マイキー「…オレ、朝イチで見舞い行くって言ったよね」
『え?うん』
マイキー「なんで場地のとこいんだよ」
『まだ面会可能時間まであったし、場地くんとも色々話しておきたかったから……ごめんね?』
マイキーくんのご不満の根源は私か。まだちょっと拗ねてる感じだけど、ひとまず落ち着いてくれたみたい。
場地くんはお見舞いで貰ったらしいペヤングを開けていた。いや何個あるの??山積みだけど。
場地「あー助かった」
マイキー「オレまだ怒ってっからな」
げ、と顔を歪ませた場地くんに対して、マイキーくんは真剣な表情。なんだか私まで緊張してしまった。
マイキー「一虎のこと、
場地「それは、」
マイキー「オレはオマエにも居なくなって欲しくねーんだよ」
場地「………悪かった」
少しだけ緊張が走った病室は、マイキーくんの一声で空気が穏やかになる。
マイキー「…オレ、許すよ。一虎のこと」
兄貴の墓参りに行ってきたんだ。優しい目をしてそう言った。
すぐにとはいかないと思うけど、いつかかずくんも含めたみんなが、あの頃はバカやってたなって笑える日が来るといいなぁ。
マイキー「オレもごめんな。たくさんオマエを悩ませた」
場地「オマエは謝んな。オマエの気持ち、全部は分かんねーけど、ああなるのも無理はねぇ。ゆっくりでいいんだよ」
ああ、よかった。2人がちゃんと仲直りできて。
確執はそう簡単に解決するものじゃない。マイキーくんはまだかずくんの面会には行かず、ドラケンくんに伝言を頼むそう。
マイキー「そーいえばA、誰か迎え来んの?」
『んーん、歩いて帰るつもり。そう遠くないし、何かあればタケミチ呼ぼっかなって』
マイキー「じゃあオレが送ってく。後ろ乗ってくれたらさっきのこと許す」
『お願いしちゃおうかな。ありがとう』
679人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミルクレープ(プロフ) - Niarさん» わ!ありがとうございます〜!更新頑張ります✨姉ちゃんファイトですね!! (4月5日 14時) (レス) @page21 id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
Niar(プロフ) - おもしろーい!ご無理のない程度に更新頑張ってください☺️応援しています!!姉ちゃんもファイトだ💪 (4月5日 14時) (レス) id: ca0bb8898a (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - ヨゾラさん» えーー!とんでもね〜ハピネスコメントが届いていて幸せです❕💞ありがとうございます!!更新頑張りますのでこれからも読んでいただけたら嬉しいです🙌🏻 (4月3日 13時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
ヨゾラ(プロフ) - 初コメ失礼します!これまで見た東リベの小説の中で一番面白いです!!更新楽しみに待ってます!頑張ってください! (4月3日 13時) (レス) @page14 id: 0c095cdac6 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - ミルクレープさん» 分かりました、リクエスト楽しみに待ってます (3月28日 16時) (レス) id: 62e44145e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミルクレープ | 作成日時:2023年3月9日 23時