♯117 ページ19
蘭「マジビビったわ〜」
『心配かけちゃってごめんね』
竜胆「謝らなくていい。怪我の具合はどうなの」
『手のひらの傷はテープで留めてる。捻挫と、あちこち打撲してるみたいで』
そう言えば、2人共まとう雰囲気がちょっと鋭いものになった。えっなんで??怒ってる?
『手当てが大袈裟なだけで跡には残らないし、検査入院ってだけだから明日には帰れるし…』
蘭「ウンウン、検査大事だもんなぁ。しっかり看てもらえ〜?」
にっこり笑顔を見せて、頭を撫でられる。あ、さっきみたいな雰囲気じゃなくなった。良かった。ここ寝癖ついてるよって整えてくれてる。
竜胆くんはというと、ポスンと布団に顔を埋めてる。
竜胆「…オマエが場地とか言う奴庇った時、マジで血の気が引いた。頼むから、居なくなんなよ…?」
そっか、あれって見る角度によっては刺されてるように見えるよね。不安にさせちゃったかな。
きゅっと控えめに手を握られてときめいてしまった。可愛い。うわ〜〜可愛い弟くん持ってんね蘭くん!!
『ごめんね。でも私、絶対居なくならないから。約束するよ』
竜胆「ん、」
手を握り返すと、少しだけ顔を見せてくれた。ちょっと涙目。可愛い。本当に心配かけて申し訳ないと思ってるんだけど、姉心をくすぐるというか。母性が湧くというか。竜胆くんドタイプだなこれ。
見つめ合うの禁止〜と蘭くんの方を向かされて、竜胆くんと蘭くんの喧嘩が勃発しそうになったで止めた。めっちゃ必死に止めた。
竜胆「そーいや、東卍の奴らとか全然来ないね。誰かと鉢合わせるかもって思ってたんだけど」
『……あ、連絡してない』
竜胆くんの言葉でようやく思い出す。忘れてたん?ってケラケラ笑ってる人いるけど…いやこれは仕方ない。忘れてた訳じゃないんだけどタイミング見つからなかったって言うか、いやまぁ私無事だし後からでも大丈夫かなって……。
『だって、起きたらもう2人がいるから…連絡するなんて頭から抜けてたし…』
竜胆「え、何それ……オレらで頭いっぱいだったってコト?」
蘭「可愛いこと言う〜♡東卍来ても居座ってやろーって思ってたけど、蘭ちゃん機嫌いいから譲ってやるよ」
今度デート行こーな♡とご機嫌に去っていった。なんか嵐みたいな人達だな…。その姿を見送って、メールくれた人達に返信していく。ん〜、みんなも怪我大丈夫かなぁ。
679人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミルクレープ(プロフ) - Niarさん» わ!ありがとうございます〜!更新頑張ります✨姉ちゃんファイトですね!! (4月5日 14時) (レス) @page21 id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
Niar(プロフ) - おもしろーい!ご無理のない程度に更新頑張ってください☺️応援しています!!姉ちゃんもファイトだ💪 (4月5日 14時) (レス) id: ca0bb8898a (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - ヨゾラさん» えーー!とんでもね〜ハピネスコメントが届いていて幸せです❕💞ありがとうございます!!更新頑張りますのでこれからも読んでいただけたら嬉しいです🙌🏻 (4月3日 13時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
ヨゾラ(プロフ) - 初コメ失礼します!これまで見た東リベの小説の中で一番面白いです!!更新楽しみに待ってます!頑張ってください! (4月3日 13時) (レス) @page14 id: 0c095cdac6 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - ミルクレープさん» 分かりました、リクエスト楽しみに待ってます (3月28日 16時) (レス) id: 62e44145e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミルクレープ | 作成日時:2023年3月9日 23時