三百五十四番星 ページ34
アーサー「ねぇA、聞きたいことがあるんだけど…」
『なんでも聞いてくれ』
さっきからチラチラと様子を伺ってくると思ったら、そういうことか。浮かない顔をしていたのと何か関係があるのだろうか。
もごもごと言い淀んでいるようなので、ゆっくり待つ。落とし穴から出られたとはいえ、まだ大岩までは長いからな。
アーサー「Aは、メリオダス殿と…その……い、好い仲なの?」
『い…!?』
アーサー「うわぁ!大丈夫!?」
予想の斜め上をいった質問に、思わず転びそうになった。これもまたアーサーのお陰で助かったが。
驚いた……物凄くストレートに聞いてきたな…。
アーサー「そ、それで…どうなの…?」
『ち、違う違う!そんなんじゃない!アーサーの勘違いだ!!』
アーサー「え、本当に?どう考えてもメリオダス殿は……」
『私は、今誰かとそういう関係になる気はないよ』
彼奴が私のことを好いているかもしれない。距離感とか可笑しいし、それらしいこともされたし。けど実際に言われた訳じゃない。
それに私は……この戦いが終わるまで、誰かとそういう関係になることは考えていない。
今は、皆同じくらい大切だから。
何だか居た堪れなくて顔を逸らすと、そっか、と少し安心したようなアーサーの声が耳に入った。
『とっ、とにかく!今はあの大岩だ。彼処に行けばみんなと合流出来るだろ』
アーサー「うん、そうだね」
私が先導して歩く。
……ここら辺はやけに罠が少ないな。急に潰されるとか落とされるとか刺されるとか食われるとかが無ければいいんだが。
アーサー「あの!」
後ろに手を引かれて、足が止まる。
振り向くと、眉を寄せて何かを決心したような顔をしたアーサー。耳が少し赤い。
アーサー「今、恋人を作る気が無くても聞いて欲しい。
戦いが全部終わったら、私と……!!」
『アーサー、待て』
え?と困惑したアーサーも、直ぐに刀に手をかける。ゴゴゴ、と嫌な音がするのだ。
この状況を切り抜けてから、また話を聞くとしよう。
(今は不味い状況なのか?
分からない。先ず此処を離れ………
ダァァァンッッ
アーサー「A!!」
『!?』
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ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» ほんとにいつもありがとうございます!!超励みになります😭✨更新不定期なのに待っていてくださって、ほんと感謝です!!!これからもよろしくお願いします〜💖💖 (2023年3月11日 23時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» ハートの通知は区切りのいいとき(10個押されました、など)に来るようになってます!誰が押したかはわからないです!いえいえ全然!!こはねさんはいつもコメントくださるので嬉しいです!!コメント1つでハート100個分くらいの嬉しさがあります💞 (2023年3月11日 23時) (レス) @page48 id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
こはね(プロフ) - 来るんだったら、私こんなにコメントしてくる癖にハート押さずに終わるなんて酷すぎないか、、!?と思ったところです、、、、。 (2023年3月11日 23時) (レス) id: f36870967d (このIDを非表示/違反報告)
こはね(プロフ) - 私続きが気になりすぎて、ハート押さずにすぐ次にいくんですけど、ハート押したらこはねさんがハート押しました的な通知って来るんですかね、、?? (2023年3月11日 23時) (レス) @page47 id: f36870967d (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» この終わり方自分的に大満足だったのでそう言っていただけて嬉しいですෆ この先ちょっとストーリーが精神的ダメージ大きいので…何回か書き直すかもです……。どんどん更新していきますね!コメントありがとうございます⸜(*ˊᵕˋ*)⸝ (2023年3月9日 23時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクレープ | 作成日時:2022年8月16日 13時