三百五十三番星 ページ33
『はぐれてしまったな』
アーサー「そうだね…」
母豚殿のお陰で、ビラを貰ってからさほど時間もかからずにバイゼルに着いた。だがそこは巨大迷宮になっていて、全員で入ることになった。ここまでは良かったのだ。ここまでは。
私達は巨大迷宮のあちこちに仕掛けられた罠によって散らばってしまった。けれどよく考えてみれば、〈十戒〉の奴らがなんの仕掛けもなく迷路を通すはずもなかった。油断したな。
『ありがとうアーサー、助かった』
アーサー「ううん、いつも助けてもらってるから。これくらい任せてよ!」
エリザベスを庇い、落とし穴に頭から落ちていく所をアーサーが助けてくれた。此処には私達二人だけ。
『エリザベスも、メリオダスが居たから大丈夫だろ。はぐれたとしてもホークが居るし』
深緑の宝石を取り出し、斧を手にする。キャメロットでは左腕が吹き飛ばされて魔力
面倒だから正面突破、と思ったが……この壁、壊しても壊しても元に戻る。相当な魔力を持ってるらしいな。
斧を戻すと、アーサーの表情が優れないことに気づいた。
『アーサーどうした、何処か痛むのか?』
アーサー「ううん。
……Aは…メリオダス殿のこと、とても信頼しているんだね」
『…?鳴呼、そうだな。もちろんアーサーのことも頼りにしているぞ』
そっか、と力無く返される。何が聞きたかったんだ…?
とにかく先へ進もうと言うと、アーサーは腰にある刀に手を添えて周りを警戒しつつ先導してくれた。
アーサー「この落とし穴から上に出なきゃ。あの道に沿って進んでみよう。足元気をつけて」
『あ、鳴呼』
差し出された手に自分の手を重ねると、しっかりと握られる。ぐいと私を引き上げる力も、想像より遥かに強かった。
二人しかいないからか、〈十戒〉にビビっているからか……なんだか凄く、アーサーが頼もしく感じた。
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ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» ほんとにいつもありがとうございます!!超励みになります😭✨更新不定期なのに待っていてくださって、ほんと感謝です!!!これからもよろしくお願いします〜💖💖 (2023年3月11日 23時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» ハートの通知は区切りのいいとき(10個押されました、など)に来るようになってます!誰が押したかはわからないです!いえいえ全然!!こはねさんはいつもコメントくださるので嬉しいです!!コメント1つでハート100個分くらいの嬉しさがあります💞 (2023年3月11日 23時) (レス) @page48 id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
こはね(プロフ) - 来るんだったら、私こんなにコメントしてくる癖にハート押さずに終わるなんて酷すぎないか、、!?と思ったところです、、、、。 (2023年3月11日 23時) (レス) id: f36870967d (このIDを非表示/違反報告)
こはね(プロフ) - 私続きが気になりすぎて、ハート押さずにすぐ次にいくんですけど、ハート押したらこはねさんがハート押しました的な通知って来るんですかね、、?? (2023年3月11日 23時) (レス) @page47 id: f36870967d (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» この終わり方自分的に大満足だったのでそう言っていただけて嬉しいですෆ この先ちょっとストーリーが精神的ダメージ大きいので…何回か書き直すかもです……。どんどん更新していきますね!コメントありがとうございます⸜(*ˊᵕˋ*)⸝ (2023年3月9日 23時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクレープ | 作成日時:2022年8月16日 13時