三百五十二番星 ページ32
ふと横目でギルを見ると、なんだかうずうずしているようだった。出たいのか?
いやいや、まさか此奴が……と思ったが、その奥にいるハウザーが顔を引きつらせている為きっとそうなのだろう。どうしてこうもメリオダスの周りの奴らは祭りが好きなのだろうか。
ハウザー「なぁギル…お前、出たいの?」
ギル「え?」
『顔に出てるぞ』
ギル「えッ」
いや、私はそんな…!と否定しようとしているが、此奴も大概素直な性格をしている。否定しきれていない。メリオダスと一緒に戦ってみたいとか、理由はそんな所だろ。
全く、何奴も此奴も世話が焼ける。
『どうせ止めても行くんだろ?私はお前に従うよ』
ヘンディ「A…!?
エスカノール殿の反応もなくなり、他の団員も万全じゃないんです!危険すぎる!!」
『正直、お前と同意見だ。
けど結局決めるのは団長。反対した所で無駄だよ。此奴が反対意見に頷くと思うか?』
メリオダスを指しながら言うと、ヘンディは言葉に詰まって黙った。頷くわけないもんな。知ってる。
メリオダスは何だか不貞腐れている様子だが無視。
マーリンは石化して戦えない。キング殿もディアンヌもバンもいない。団員の中で動けるのはメリオダス、ゴウセル、そして私。
〈十戒〉が二人ずつ行動していたとしても、戦いの最中に他の奴らが集まってきたら次こそ死ぬ。ガランの移動速度を基準に考えると、カタを付けるなら五分以内。それを過ぎると他の奴らも集まってくる。
この大喧嘩祭り、全員が生きて帰れる確率は五分五分。
メリオダス「ちょっと寄ってみるか」
ヘンディ「ほ、本気ですか?それとも何か策が!?」
メリオダス「うんにゃ!面白そうだから!!」
間の抜けたその答えに、ハウザーとヘンディがガックリと肩を落とした。喜んでいるのはギルだけだ。
……従うとは言ったが不安なものは不安だ。無事帰れるといいが。
そう思いながら、ゴウセルに借りた本を開いた。
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ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» ほんとにいつもありがとうございます!!超励みになります😭✨更新不定期なのに待っていてくださって、ほんと感謝です!!!これからもよろしくお願いします〜💖💖 (2023年3月11日 23時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» ハートの通知は区切りのいいとき(10個押されました、など)に来るようになってます!誰が押したかはわからないです!いえいえ全然!!こはねさんはいつもコメントくださるので嬉しいです!!コメント1つでハート100個分くらいの嬉しさがあります💞 (2023年3月11日 23時) (レス) @page48 id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
こはね(プロフ) - 来るんだったら、私こんなにコメントしてくる癖にハート押さずに終わるなんて酷すぎないか、、!?と思ったところです、、、、。 (2023年3月11日 23時) (レス) id: f36870967d (このIDを非表示/違反報告)
こはね(プロフ) - 私続きが気になりすぎて、ハート押さずにすぐ次にいくんですけど、ハート押したらこはねさんがハート押しました的な通知って来るんですかね、、?? (2023年3月11日 23時) (レス) @page47 id: f36870967d (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» この終わり方自分的に大満足だったのでそう言っていただけて嬉しいですෆ この先ちょっとストーリーが精神的ダメージ大きいので…何回か書き直すかもです……。どんどん更新していきますね!コメントありがとうございます⸜(*ˊᵕˋ*)⸝ (2023年3月9日 23時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクレープ | 作成日時:2022年8月16日 13時