【WT】花天月地【Smile】 (ページ24)

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#23 ページ24

遂に花壇の近くまで来てしまった。
遠くから見て凛が居る事が分かった。

・・・話しかけてみるか

彼女の近くまで行った所で、凛に話しかける。

『・・・凛、ごめん』

私が来ている事が分かったのか、彼女は後ろ振り返る。
凛の表情は何処と無く嬉しそうな表情を浮かべているような気がして。

rn｢A！いいよ、もう気にしてないし。
そういうAは私の事どう思うの？｣

『あの時は拒絶してたけど今はそうでも無いよ。凛は私の為に“頼って”って言ってくれたんでしょ。私自身より凛の方が私の事理解してるなって。ありがとう』

よかった、凛と仲直り出来た。

ふと花壇に目をやると、私が植えたクロッカスやアネモネ、サクラソウは枯れているようには見えなかった。
凛が世話をしてくれていたのだろうか。

『ねぇ凛』

rn｢なに？｣

『私１ヶ月程部活行ってなかったのになんで私が植えた花、枯れてないの？』

rn｢え？私は水やりとかしてないけど・・・
でも１ヶ月世話してないなら枯れる筈だよね｣

え？なにそれw
この高校の七不思議の一つですか？
“花の水やりは誰もしていないのに枯れていない”ってやつ？
単純に怖いんだけど

『てっきり凛が水やりしてたのかと』

rn｢・・・？そういえば、私が花壇から離れてた時に男子生徒が水やってるの見た｣

あぁ、別に怪談話とかではなかったのね、安心。

ん？男子生徒？
園芸部に男子生徒はいない筈・・・

『え？何年だった？容姿は？』

rn｢ネクタイが2年生の色だから2年生じゃない？容姿・・・は茶髪だったなぁ。それ以外は遠くて情報が掴めなかった｣

『2年生で茶髪の男子生徒って腐るほどこの高校にいるじゃん』

なんなら学年の八割程茶髪だし。見当のつけようが無いよ。

rn｢まぁそうだけど・・・でもその人Aが植えてる花だけ水やりしてたみたいだよ｣

『いよいよ怖い』

なんで私の花だけ・・・
もはやストーカーの域では？

rn｢Aの知り合いにこういう特徴の人いないの？｣

『何人かいるけど結局分かんないからもういいよ。逆に枯れてなかったからその人に感謝しないと。誰だか知らないが』

ありがとう、茶髪の見知らぬ人。
もしかしたら知ってる人かもしれないけど。

ごめんね、茶髪の人見知らぬ人。
ストーカーとか言っちゃって。なんで私の植えた花知ってるのか分かんないけど。

いよいよ怖いです(本音)

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ちょっとした小話？
#16で書いた夢主の誕生日(7/11)は俺、作者と同じ日ですよ〜ん