【WT】花天月地【Smile】 (ページ25)

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#24 ページ25

『でもほんとに枯れてるどころか変色もしてないから丁寧に世話してくれてたのかな』

私と凛は丁寧に世話されていた花を眺めながら会話をする。

rn｢因みに私一切Aの花に手付けてないよ。茶髪がやってるからいいかなって・・・｣

『園芸部じゃない人に園芸部の花の世話させんな』

rn｢茶髪ごめんねー！Aと幸せになってよねー！！｣

『なんでだよ』

正体不明の見知らぬ人に好意抱かれていても嬉しくないです。
然りとて知り合いだとしても人によるけど。
・・・アイツ以外は。

rn｢Aモテモテ〜！！｣

『うるさい』

rn｢や〜赤くなっちゃって可愛い〜！｣

『ちょっと・・・！！』

冷やかさないでください。可愛くないしモテモテでもないから。
そう言おうとした瞬間、凛が

rn｢いよし・・・これで大丈夫・・・｣

と言ったのが聞こえた。
何が大丈夫なんだよ。

rn｢__、が___て_。わ__の____、_だに___でよ｣

・・・？？

『凛、何か言った？』

rn｢何か言ったのは事実だけどAは知らなくていいんだよ。後に知る事になるから、その時まで待ってて｣

『・・・そっか』

rn｢ほら、もう下校時間だし帰ろ？｣

『ん〜・・・と、私他の友人と帰る約束してるんだけど、私の部活行けてない事情知ってるし、凛と仲直りするまで一緒に登下校してる人なの。一応その人は凛・・・然り、親友も交えて3人で帰っても構わないって言ってたけど凛はそれで大丈夫？』

rn｢それでいいよ〜｣

凛が了承してくれたので、ここは大丈夫。
笑琉は事前に｢部活終わったら校門前で待ってる｣と私に伝えているので、凛に｢その友人、校門で待ってるから行こう｣と伝える。

rn｢はいよ〜って私の鞄どこ？｣

『教室に置いてきたんじゃないの』

rn｢探してくる！先行ってて！｣

『分かった』

私の言葉を理解したのか、凛は首を縦に振り、校舎へ歩き出した。
対照に、私は校門へ向かう。

『・・・笑琉』

sm｢お前の親友とやらはどうしたんだ？
・・・仲直り、出来なかった？｣

『いや、仲直りは出来た。ただ、なんか鞄忘れたって言って校舎戻った』

sm｢よかったな、仲直りできて｣

仲直り出来たのは完全に笑琉のお陰。彼が協力してくれていなかったら私はずっと凛との関係に悩んでいたと思う。

『笑琉のお陰だよ』

sm｢俺はあくまでも背中を押しただけだ。仲直りできたのはAの気持ちの問題だっただろ｣

『それもそうか。笑琉、ありがとう』

sm｢・・・どういたしまして｣