【WT】飛びたい天使と狂愛者

まっしろなあい ページ8

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じゃらり、聞きなれた鎖の音。

いつもの部屋に戻っていたようだ。



暴れた感覚とあの温もりがまだ手に残っていて、頭も痛かった。


眠くて、瞼が落ちる。

ずーっと寝ていたいけど、死にたくは無いこの気持ち。


これを人は怠惰と名付けたらしい。



でも私傲慢でも怠惰でもあるし…なんて悶々と考える。

なんか、つまんない、


やることないし、でもみんなお仕事中だしな…と鎖で動ける範囲で部屋を探索する。



可愛いアンティーク調の引き出しをいきおいよくあければ、がさ、と音がして謎の錠剤が足元に転がった。


丸く女子らしい字で「すいみんやく」と書いてあって、ああ私の字なんだなってわかった。

脳がソレを睡眠薬と認識した瞬間、鼓動が早くなって、動悸が走る。


あぁ、これでODしちゃえば、静かに苦しまずにいける！


手をおかしいくらいに震わせて、錠剤を全部取り出す。

机に置いてある未開封の水ペットボトルのキャップを開ける。




この世界も悪くなかったな、なんて。




誰も邪魔してくるわけもなく、私は片手にいっぱいの睡眠薬を無理やり飲んだ。



だんだん、だんだん、眠くなる。




最後に聞こえたのは、重々しいドアの開く音だった。














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みなさんこんばんは。あめと申します。

自己満で作ったこの小説が伸びてとっても嬉しいです。

何分文章を書くのが苦手なもので、こんなにも沢山の方に見ていただけるとは思えなかったので…

関連ランキング上位に鎮座したり、評価やお気に入り等が増えている様を画面の前でニマニマして見ています。

ゆっくりマイペース更新ですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。




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