まっしろなあい ページ4
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ご飯を食べ終わると皆でゲームをしよう、と言う提案をされた。
断ってもどうせ暇なので、と少しワクワクしながらも承諾した。
「んは、めっちゃA目が輝いてんだけど…可愛いすぎるでしょ」
「ちょっときりやん、Aが可愛いのは知ってるから準備手伝えよ」
なんて会話を耳に挟んで、そんなに顔に出てしまっていたかと反省。
爆音でテレビのスピーカーから流れる「スーパーマリ才メーカー2」。
あまりにも大きくてびっくりしてしまって、思わず涙で視界が埋まる。
それにいち早く気付いたシャークんが、音量を下げて私を抱きしめてくれる。
昔から大きな音が苦手で、何か物を落としただけでもびっくりしてしまう。
これを家族に言ったら、「嘘つき」なんて言われて信用されなかったけど。
そんなことをぼーっと考えながら涙を流していれば、温かくて大きな手が耳を包み込んでくれる。
私の大好きな、シャークんの大きな手だった。
手が耳から離しても尚、その手で頭を撫でたから、もっと泣いちゃった。
その後、みんなが此方を向いて、シャークんが泣かせたと勘違いして怒られていた。
でもシャークんは何故か幸せそうだった。
「だってAを独占できるからな」と悪い笑顔をして皆に言っていたのも、知っている。
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天薫茈雅(プロフ) - ほうき星さん» コメントありがとうございます!ご丁寧な選び抜かれたお言葉での賛美、ありがとうございます。当方あまり文字を綴るのが得意では無いため、そう言っていただけますととても嬉しいです。更新は遅くマイペースですがお付き合い頂けますと幸いです。 (4月11日 0時) (レス) id: c24003a2ad (このIDを非表示/違反報告)
ほうき星(プロフ) - 初めてコメントさせて頂きます。小説の世界観が本当に好きで作者様の選ぶ言葉の1つ1つが本当に丁寧で主人公の心の苦しさとかキャラクターの愛の深さに感動しました。 (4月10日 15時) (レス) id: 43360d69cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あめ | 作成日時:2024年1月21日 20時