まっしろなあい ページ11
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あ、死にたい。
急にそんな気持ちが来た。
漸くこの間、アノ病室から解放されて散々お説教を喰らったのだが、喉元過ぎれば熱さを忘れるとはこのことでもうなんか嫌になってきていた。
読書も飽きた。お腹もいっぱい。眠いわけでもないし、動画を見るのも飽きてしまった。
つまらない人生だ、怠惰すら肯定されてしまえばもう本当に暇なのだ。
ああ、なんで生きてるんだろうな、私なんて。
そう思えば思うほど。私の心は真っ黒で覆われていく。
しんどい。
私ぐらいの年齢だったら、まだお母さんたちと笑い合ってご飯を食べている頃だ。
華のJKを過ごせなかった。もうその頃はこの家という名のカゴに入れられていた。
くるしい、くるしい。
お母さん、お父さん、なんで私を置いていったの。
ああ、苦しい。
『ままぁ、!!やだぁ゛!!』
年甲斐もなく、癇癪を起こしてしまった。
止まらない、止まれない。
「はい、ストップね〜!よしよし、なかむですよ」
Aちゃんの大好きななかむですよ〜、なんて優しそうに言われたら、もっと涙が溢れちゃった。
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天薫茈雅(プロフ) - ほうき星さん» コメントありがとうございます!ご丁寧な選び抜かれたお言葉での賛美、ありがとうございます。当方あまり文字を綴るのが得意では無いため、そう言っていただけますととても嬉しいです。更新は遅くマイペースですがお付き合い頂けますと幸いです。 (4月11日 0時) (レス) id: c24003a2ad (このIDを非表示/違反報告)
ほうき星(プロフ) - 初めてコメントさせて頂きます。小説の世界観が本当に好きで作者様の選ぶ言葉の1つ1つが本当に丁寧で主人公の心の苦しさとかキャラクターの愛の深さに感動しました。 (4月10日 15時) (レス) id: 43360d69cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あめ | 作成日時:2024年1月21日 20時