永瀬くんの犬 。《続》

永瀬くんの隣。 ページ11

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ワァッ！！！と湧く会場。

心臓を揺らすBGM。






長く続くランウェイを歩き、その先にある

センターステージで永瀬くんが私に、





『僕だけのお姫様になってくれませんか？』



と言うなんとも恥ずかしいシナリオ。







いわげんに言わせれば、廉の甘いセリフがあれば100パーセント賞とれるから！！らしい。





永瀬くんの腕に手を添え、2人でゆっくりと歩く。


「永瀬くーん！！」「かっこいい！！」という黄色い歓声の中、「えっあの子だれ？」というざわめきも聞こえる。









あぁ、やっぱり。とネガティブスイッチが入りかけていた時









＿＿今日のお前は世界で1番綺麗や









さっきの永瀬くんの言葉を思い出した。









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…うん。大丈夫。


今日の私は絶対にめちゃくちゃかわいい。







永瀬くんの言葉は魔法みたいに私の不安をどっか遠くにやってしまって、


代わりに大きな自信をくれた。









顔をぐっと上げてスポットライトを睨みつけてやる。


自然と口角は上がっていた。







そうすると隣の永瀬くんがふっと笑った気がした。








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