4. ページ4
.
.
平「連絡先は無理です！！」
「えっ」
ニッコリ即答で断られてしまった。
もしかしたらワンチャンあるかもって期待してたのに、めちゃくちゃ元気に無理ですと言われてしまった。
「そんなぁ……」
正直もうがっくりだ。
人生初の逆ナンとやらは失敗に終わってしまったのか。
いくらなんでも儚すぎる。
平「……」
落ち込む私を見兼ねたのか、あの人は口を開いた。
平「店員さんは俺の事知ってるの？」
なぜかマスクを外しながらそう言う。
すらっと高い鼻と厚めの唇が現れる。素敵である。
というかなんだその質問。
ついこの前会ったのだ。歳も名前も知るわけない。
「知らないですけど……」
マイナスな質問に自然と唇をとんがらせてしまう。
知らないけど、これは運命だと全身が感じたのだ。
この人に会うためにこれまでの人生はあったと。
ここで私の悪いところ、負けず嫌いのスイッチが入る音がした。
「あなたの事は名前も歳も知らないです、
でも、あの時ビビッと来たんです！！！」
もうこの際どうなってもいい。
「だって落し物拾ってもらって、次の日また会うとかすごいじゃないですか！奇跡です！！」
感情任せにものを言ったのはいつぶりだろう。アドレナリンが放出しまくりだ。
大きな声を出したから息が切れる。
「今を逃したらダメだって、」
「運命だって、思ったんですよぉ……」
膝に手を付き頭を垂れ、はぁ、と息を整える。
.
沈黙が重い。
やっちまった。絶対引かれた。変なやつだと思われた。鼻の奥がツーンとする。
でもここで泣くのはもっとまずい耐えろ自分。
あの人の顔が見れなくて俯いて目を瞑る。
.
不意に
する、と暖かい何かに両方のほっぺたを包まれた。
「へ、」
手だ。
そしてその手は私を絶望からすくい上げるように、
俯いた顔を優しく持ち上げ
平「俺も今、ビビッときた！」
そして、目を開けると優しい顔で笑うあの人がいた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 359人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
だだ(プロフ) - こゆきさん» ええええ永瀬担がドキドキしてくださったなんて…とってもとっても嬉しいです(;-;)今度拝見させてもらいますね！！ (2019年10月7日 23時) (
レス) id: 5a5d6ba394 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき - 紫耀くんよりの廉くん担なんですけどドキドキしちゃうもんですね！ 私は koiワズライって言う小説書いています！見てみてください！ちなみにオリジナルです！ (2019年10月7日 21時) (レス) id: 6658eed2dd (このIDを非表示/違反報告)
だだ(プロフ) - こゆきさん» うわー！！ドキドキしてくれるかなって心配してたのでそう言って貰えて嬉しいです！！平野もイケメンに書けててよかった…。続編準備頑張りますので少々お待ちを！！ (2019年10月7日 20時) (レス) id: 5a5d6ba394 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき - めっちゃドキドキしたぁぁ！紫耀くんめっちゃイケメン過ぎる！！あー紫耀くんも私に恋してくれないかなー！ 続編めっちゃ待ってます！楽しみー♪早くー！ (2019年10月6日 22時) (レス) id: 6658eed2dd (このIDを非表示/違反報告)
だだ(プロフ) - 永瀬にこさん» はじめましてコメントありがとうございます！！私もこんなこと起こらないかな〜って思いながら書いてます笑 あああそんな褒めていただいてめちゃくちゃ嬉しいです(;-;)頑張ります(;-;) (2019年10月6日 21時) (レス) id: 5a5d6ba394 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：だだ | 作成日時：2019年9月27日 18時
