【ハリー・ポッター】ハーフの美少女はみんなに愛されています【親世代】VIII (ページ16)

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348話ページ16

『......浩司おじ様、メアリーおば様。いつから気づいていました？』

「さっき微かにドアノブの音が聞こえたからね。もしかしたらと思ったんだ」

「恐れ入りました...」

_______透明薬で飲んだ私とアイオラは浩司おじ様の話が気になってしまい、ついつい話を聞いているとメアリーおば様に気づかれてしまいました
その理由を問いかけると微かにドアノブの音が聞こえたからだと浩司おじ様に言われました
......透明薬を飲んだとしても浩司おじ様やメアリーおば様にはお見通しと言う訳ですか...

「A...アイオランシ...」

「シリウス、話は聞かせて貰いましたわ。これは再従姉の言葉だと思って聞き流しても構わないですわ。私は好きの反対は無関心だと思っていますの。そこに自分がいるのに認識されない...無視が人にとって一番の苦痛ですし、孤独が最も辛いと思ってますわ。ですがシリウス、貴女はまだ愛されていますのよ？」

_______シリウスは私とアイオラが話を聞いていた事に驚きを隠せない様子でしたが、アイオラはいつも以上に真剣な表情で淡々と語っていました
こんな真剣な表情で相手に淡々と語ったりするアイオラは今まで見た事がありませんね...

「俺が愛されている？」

『そうです。私も話を聞かせていただきましたが人は愛しているからこそ期待して時には失望だってします。シリウスのご両親は人の上に立つ者の重さを知っています。背負う物の重さを知っているからこそ、ご両親はより安全な道を君に示そうとしていたんですよ？まあ、貴方のお母様は少し過激すぎるとアイオラから話を聞きましたが...』

_______シリウスはご両親に自分が愛されている事を自覚していなかった様子でしたので私も静かに語りました
アイオラの従叔母に当たるシリウスのお母様は少し過激すぎると言ってましたし...
シリウスはふと考えるしぐさをした後、自分が愛されていた事を思い出したらしく、何故か私に抱きついてきました

『どうしましたか？シリウス』

「A...少しだけ...このままでいさせてくれ...」

_______シリウスが私に抱きついてきた為、物静かに問いかけるとシリウスは少し涙声になっていた為、それを落ち着かせる為にシリウスの頭を優しく撫でました
その時、何故か浩司おじ様とメアリーおば様は微笑ましそうに見ており、アイオラは「ジェーが見たら、叫びそうですわね」と呟いていたのが聞こえてきます
シリウスはその後、恥ずかしくなったのか私から勢いよく体を離してきました