【ハリー・ポッター】ハーフの美少女はみんなに愛されています【親世代】VIII (ページ13)

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345話ページ13

Sirius side

「シリウス君の気持ちは痛いほど分かるわ...私の母は純血主義ではなかったからいつも私や妹のエレーナの気持ちを優先にしてくれていたおかげで私と妹はずっと仲良くいられるの。私と妹が純血主義に疑問を持ったのも母が色々と教えてくれていた事がきっかけだったわ...でもね...私達の父は母と違って貴方のご両親と同じ純血主義で幼い頃からいつもこう言っていたの

『アーロン家は代々スリザリンの純血家系だから二人揃って寮に入るのならスリザリンに入れ。それ以外の寮に入る事は絶対に許されないと思え。アーロン家の中から血を裏切る者は絶対に出すな。もしスリザリン以外に入ってしまった場合、聡明なお前達ならもう分かるだろう？』ってね...」

メアリーさんは子供の頃の事を思い浮かべていたのか静かにそう語ってくれた
アーロン家は純血主義である事を父上やクソババアから聞いていたから知っているが、まさかブラック家と同じ思想を持っていた事には意外だな...

「学生時代、私は組み分け帽子からアーロン家でありながらスリザリンではなくグリフィンドールかレイブンクローに向いていると言われたのよ？」

メアリーさんはアーロン家出身でありながらグリフィンドールかレイブンクローに向いていると言われていたのか...
だったらどうしてエレーナさんはスリザリンなんかに入ったんだ？
そんな疑問を持ってきた時、メアリーさんが再び口を開いた

「だから私はその言葉を聞いて母と同じ寮であるレイブンクローを選んだの。でも入学から数週間がたったある日、父からの吼えメールが来てしまったのよ...」

そう言えば、俺もグリフィンドールに入ってから数週間後にクソババアからの吼えメールが届き、近くにいたジェームズやリーマス、ピーターがめちゃくちゃ驚いていて、アイオランシはエバンズの耳を塞いで、Aは切れ長の目を細めていたな...

「今でもあの言葉にはイライラするけど実際に父は周りから色々と言われていた事を母から聞いたのよ。アーロン家での男系は父だけだったから、その子供に男が生まれたら違うんじゃないかってね
父は親戚から『生まれてくる子供は女じゃなくて男にしろ』ってプレッシャーもかけられていたし...」

あの言葉にイライラする...？
俺はメアリーさんの言葉に疑問を浮かべつつ話を聞いた
生まれてくる子供は女じゃなくて男と言う言葉は小さい頃、聞き覚えがあった
確か......その言葉を聞いたのはブラック家でのパーティーだったな