249話 ページ13
「ちょっ！お前、馬鹿だろ！Aとアイオランシに堂々と渡して引っかかると思ってたのか!?」
「ちゃんと作戦を練ったのに！すぐ吐いて！ジェームズ！」
_______二人はそう言って口にミルクティーを含んだままのジェームズに物凄い勢いで詰め寄っているのが分かりました
ミルクティーは満タンに入っていた訳ではなかったので、空になったペットボトルを手に持ちながら何かを伝えようと必死に話しているジェームズでしたが、口を開けるとその液体が溢れてしまいますし、口を閉じたままだとろくに話せない状態になってしまいます
「んーん、ん(ｺﾞﾌﾟｯ(ん！」
「何言ってるかわかんね＿「ｺﾞｸﾝ!!」あっ!?」
_______ジェームズは私達に何かを伝えようと必死で話していましたが、何を言ってるのか分からず、近くにいたアイオラと顔を見合わせてしまったほどです
シリウスは何を言ってるのか分からないと言いかけた時、ジェームズは仕掛けの入ったミルクティーを仕方なく飲み込んでしまいました
その姿を見たシリウスが物凄い勢いでガッ!!とジェームズの目を隠しています
......あのミルクティーに何の仕掛けが入ってるかさっぱり分かりませんね
「うわっ!?シリウス、止めろ!!前が見えないっ!!」
「ジェームズ！目を開けるんじゃねえぞ!!」
_______いきなり目を隠されたジェームズはそう言って暴れていますが、シリウスはあの仕掛けを知っている様子で必死に何かを説得していました
その様子を見ていた私とアイオラは思わず顔を見合わせた後、静かに見つめています
ピーターは慌てすぎて放心状態になっていますし...
『あの、私達に仕掛けたその薬は何なのですか？』
「さっきシリウスが言った目を開けるなと言うのも気になりますわ...」
_______私が静かにそう言うとアイオラはシリウスの言った言葉が引っかかった様子でそう言っています
アイオラの言う通り、シリウスが目を開けると言う言葉も気になりますし...
何かを確信してジェームズに飲ませたのはよかったですが、何の薬を入れたのかまではさすがに分かりませんでした
もしかするとオリジナルかも知れませんし、でも私達に飲ませようとしたと言う事はジェームズが飲んでも大丈夫だと判断し、あえてジェームズに飲ませましたが...
「二人に飲ませようとしていたのは【惚れ薬】だよ!!初めに目が合った人を好きになっちゃうんだ!!」
『ほ、惚れ薬...!?』
「なっ!?貴方達は私達にそんなものを飲ませようとしたんですの!?」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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作者名：黒羽明菜 | 作成日時：2020年12月20日 15時
