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「魔ノ神ガ目覚メル……」
王の言葉に、膝まづいていた者達がどよめき始める。
ついに、目覚めるのだ。
何百年、何千年と待ち続け、それでも叶わなかった自分達の"神"が……。
ある者は泣き、ある者は歓喜の声を上げ、またある者は手を合わせ、神の誕生に立ち会えることを祝った。
これで……これでもう安心なのだ。
邪魔者に住処を脅かされることも、命を狙われることも、誰かを守ろうと戦うこともしなくていいのである。
「見ツケ出スノダ」
「スグニ連レテ来イ」
覇気に満ちた号令と共に、そこにいた全ての者が一瞬にして姿を消した。
全ては王の為に。全ては神の誕生の為に───
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作者名：ほっぺ大福 | 作成日時：2018年9月17日 15時
