M side ページ2
「はぁ…………んっ、、ぐっ……げほっ！…………はぁぁ………………」
俺たち3人とも、一瞬何が起こったのか分からなかった。
リーダーは、あそこで座り込んでいた。
悪魔は、俺たちの方に歩いて来た。
翔さんが、俺たちをかばおうとしてくれた。
悪魔が、剣を持ち上げた。
そこまでは、しっかり見てたんだ。
その後。
俺たちが、一瞬。ほんの一瞬だけ目を閉じたその隙に…一体何が起こったんだ…？
翔さんは、しっかりとそこに立っている。
無傷で。
だけどその翔さんの視線の先。
翔さんの前に立っている人。
リーダー。
剣がその薄い体を突き抜けている。
胸の辺りに刺さった剣は、背中を突き抜けて翔さんの鼻先まで伸びている。
その刃先から滴り落ちる真っ赤なもの。
とめどなく流れ落ちる。
翔さんは、それをただじっ、と見つめている。
そして、放心状態のまま、どさっ、と座り込んでしまった。
「王様、なかなかやりますねぇ…ふふっ。この人たちを消してから、あなたと戦おうと思ったのですが…」
刺さったままの剣を、さらにぐいっ、と押し込んだ後、左右に剣を捻るように回す。
また聞こえた不快な音。
連続的に耳に届く。
悪魔の楽しそうな笑い声も。
「んっ……………！ぐっ、、んっ！かはっ！げほぉ！！げほっ！………はぁ…………」
いっぱい血を吐くリーダー。
「うぅっ…………」
ニノが目を逸らした。
相葉くんは、泣きそうになっていた。
俺は…ただ、それを見ていた。
何も、出来なかった…。
リーダーの両手から、剣がこぼれた。
それは地面に着く直前、真っ黒な炎に包まれて消えた。
がくがくと膝の力を失っていった。
そして無造作に剣を引き抜かれた。
その衝撃のままに、リーダーは倒れた。
そこら中が、血の海になった。
その一部始終の全てがスローモーションのように、俺の目に映った。
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ほっぺ大福(プロフ) - 優子さん» ありがとうございます！ (2016年1月11日 20時) (
レス) id: 3fb09271d5 (このIDを非表示/違反報告)
ほっぺ大福(プロフ) - 美唯さん» 最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました！ (2016年1月11日 20時) (レス) id: 3fb09271d5 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 一から全部読みました。良かったです。 (2016年1月11日 19時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 楽しく読ませていただきました(笑) (2016年1月9日 23時) (レス) id: 14862b15c0 (このIDを非表示/違反報告)
ほっぺ大福(プロフ) - まみさん» こんな駄作にそんなお言葉を…！(T-T)嬉しいです。。こちらこそ、最後まで読んで下さって本当にありがとうございました！ (2016年1月9日 18時) (レス) id: 3fb09271d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほっぺ大福 | 作成日時：2016年1月4日 0時
