キミハイラナイヨ。3

第128話 パソコン ページ48

カイ「おや、何のことでしょう。」
サラ「カイさんはソウさんが持っていた“パソコン”を盗みたかったのです！」

カイ「…………」
ナオ「思い出しました…カイさんはパソコンを手に入れることを条件に、匿ってくれたんです。」
Q太郎「そげな大事なこと、最初に思い出せっちゃ！！」
レコ「人をぶん殴れる程、我を忘れてたんだ！その時の記憶なんざ、ぼんやりしてて当然だろ！！」
ナオ「ご、ごめんなさい…。
でも…ハッキリと思い出しました…。」

カイ『…分かりましたか、ナオさん。

隠し部屋にいるソウさんから、パソコンを取り上げてきてください。』
ナオ『む、無理です…！見つかったらサラさん達を呼ばれてしまいます！』
カイ『ではフライパンを貸しましょう。
これで背後から…分かりますね？
大丈夫です。女の子の力なら、力いっぱい叩いても死にはしません。』
ナオ『…でも…』

カイ『嫌ならこの鍵を誰かに渡すまで…です。』
ナオ『それは…！』
カイ『お願いします、ナオさん。
あのパソコンがないと困るのは私だけではない。

サラさんも…困るのです。』

ジョー「サラが…！？」
ん？サラさん関係あるの？
ナオ「でも…全部ウソだったんですよね…。

カイさんは約束なんて守ってなかった！！

先生を…どこかへ持ち去ったのはカイさんです！！」

カイ「………」

ソウ「ウソってワケでは…ないかもよ。」
サラ「え！？」
ソウ「パソコンはパスワードでロックされてたんだ。
なのにカイさんがムキになって奪おうとした理由は何だと思う？」
サラ「それは…

…解除せず見る方法があった？」
七瀬「サラさんお疲れですか？」
サラ「つまり違うのか。」
ソウ「特別な機械があればできるよ。
…そんな物、ここにはないけどね。

パスワードが適当だったんだ。」

カイ「………」
レコ「それを知ってるってことは…解除できたのか！？」
ソウ「もちろん！」

…皆さん、今の発言聞きましたでしょうか。
ソウさんぶん殴られ事件後の発言を思い出してください。

サラさんのパスワードがわかったかの問いに対し、
「何も…分からなかったよ。パスワードも…中身のデータも…」
…と。
この人言いました。

…もう1回殴っても異論はないよね？

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