キミハイラナイヨ。3

第124話 投票先 ページ43

Q太郎「お…おい！本気かじゃ！？」
ナオ「なんなんですかぁ…！なんの話なんですかぁ…！！
私は知らないんです！何にも知らないんです！！もうやめてください！！」
ジョー「だったら教えてくれ！
なんで投票の時、犯人探しをしなかったんだ！
だってミシマ先生は…投票したヤツに殺されて…！！」


レコ「もうやめろ！！ジョー！！」

ジョー「…！！」
レコ「やめてくれ…！それ以上は…頼むから…！！
私が話す…全部…！！」
…レコさんと言えば。
確か、投票の前に気まずそうにしていた。
なんとなく感づいていたけど、ついに答え合わせか。

七瀬「…。」
レコ「聞いちまったんだ…全部。
あの時…投票する間際だ。
ミシマは…隣にしか聞こえないような…小声で言ったんだよ。」

ミシマ『ナオさん…ナオさん…』
ナオ『…？』
ミシマ『お互いに…票を入れあってみましょう、ナオさん。』

Q太郎「そんなことが…？」
レコ「ただの操作テスト…そう思って言われるがままに、ナオはミシマに投票したんだろうぜ…。
でも…ミシマは、自分に投票した…！」
ケイジ「万が一の時…教え子を守る為に…か。」
レコ「ナオが…犯人探しをしなかった理由だ…。
あの投票を、悪意とか！殺意とかで語らないでくれ！！

あの死は、事故だったんだ！！」

……。
ジョー「ナオさん…」
ナオ「私は…ああぁ……
あの時…私が…先生に入れなければ…！」
ジョー「ごめん…！ごめん…ナオさん…！
他人に投票するヤツは悪意があるんじゃないかって先入観があったんだ…！

オレが…自分に投票したから…！」

サラ「待て！ジョー！
お前は自分に投票したのか！？」
ジョー「え…？あぁ、うん…」
…うん？

サラ「ソウさん！アナタはジョーに投票したと言っていたじゃないか…！」

ソウ「言ってないよ。そんなこと」

サラ「……！！」
…んん？
ジョー「ど…どういうことだよ、ソウさん。」
ソウ「あは、みんな気にしないでよ。投票先をサラさんに聞かれたから、適当に流したんだ。」
あぁ…そうなんだ。
ソウ「サラさんは真面目だから、真に受けちゃったんだね。」
確かに真面目だねサラさんは。
うん。確かに真面目だね。うん。
ケイジ「…七瀬ちゃん、怒りが笑顔から滲み出てるよ。」
七瀬「すみません今ブチ切れる寸前なんです隣の誰かさんのせいで。」

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