キミハイラナイヨ。3

第123話 犯人探し ページ42

ギン「箱の中がワープしたニャン！
じ、次元転送なんとか…みたいなヤツワン！
ここはきっと高度文明のお屋敷なんだニャン！」
サラ「ギン…」
ギン「ナオ姉ちゃんは悪い人じゃないニャン！！
サラ姉ちゃん、どうにかしてワン…」

ジョー「ナオさん…ちょっと気になるんだ。」
ナオ「え…？」
みんなが考えた事を言い終わり、ジョーさんが口を開いた。
ジョー「オレの気性が荒いだけかもしんねーけど…、

どうしてナオさんは、犯人探しをしようとしなかったんだ？

だって、事故とは言え尊敬してる人が…投票されたせいで…あんな風に…。
怒る方が…自然じゃねーか？」
ミシマ先生が亡くなった時の記憶が蘇る。
確かにあの時、ナオさんはミシマ先生に票を入れた犯人探しをしようとしなかった。
あの時は興奮していたものの、少し冷静になればその事を考えるはずだ。
…ミシマ先生を侮辱されて「悔い改めてください！」と言うような人だ。
しかも先生の生首を遺体回収から持ち去るような人だ。
ミシマ先生が誰かのせいで死んだなんて、もってのほか。
ナオさんなら誰が先生に票を入れたのかと、犯人探しをするだろう。
ナオ「わ、私は…そんなこと思いません…。
悪意のない投票だって…分かってましたから…。」
ソウ「……。
本当は…尊敬してなかった…とか？」
ソウさん、突然の爆弾発言やめて。
ナオ「な…何言って…」
ソウ「ナオさんとミシマ先生に絆なんてなかった…。
だったら、犯人探しをしない心境もわかる…ってことさ。」
確かにありえるけど、本当に尊敬してた時が可哀想だと思うよソウさん。
ナオ「ひどい…
ひどいです！！ひどいです！！
私は本当に先生を…！！」
ケイジ「…サラちゃん、キミはどう思う？」
サラ「………」
サラさんはその問いに考え込んでいて、答えない。

ソウ「首輪…」
サラ「え…」
ソウ「ナオさんは、ミシマ先生への愛情から箱に詰めたわけではなく…、
先生の首についた“首輪”を回収することが目的だったなら…」
ケイジ「…ホエミーが回収し損ねた…情報…か。」
Q太郎「ナオは、誘拐犯の代わりに首輪を回収したって言うのかよ！？」
ケイジ「さーね。ただ…

おまわりさんが首輪を調べられなかったのは、ナオちゃんがいたからだけどね。」

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