キミハイラナイヨ。3

第119話 アリス ページ38

驚くのも無理はなかろう。
だってコイツ男なのに女みたいな名前してるし。
…オネエの時点で女の名前である可能性は考慮していたが、まさかヤブサメアリスとはな。
ゴンベエ「アタシがアリスなのよ！！レコは悪くないの！！誤解なんだって！！」
ケイジ「その…おまわりさん達、今まじめに話し合ってる最中でね…」
ゴンベエ「こっちだって本気よ！！

レコは…レコはアタシの妹なの…！！」
Q太郎「ほ…本気で言うとんじゃか！？」
レコ「…隠し通せねぇか…
コイツの本名は八分雨ありす。
私の…兄貴だ。」
ジョー「じゃあ…殺人犯って…」
アリス「アタシよ！
窃盗犯なんてウソ…アタシは人を殺めて刑務所に入ったわ…」
ジョー「本気でヤバい人じゃねぇか…！！」
アリス「えぇそうよ！
アタシはねぇ…クソ犯罪者よ！！
レコにも2度とツラを見せるなって絶縁されたわ！
なのに…笑えないわっ！！
こんなところで会うなんて…！！」
レコ「もう私とコイツは赤の他人なんだ…。
コイツのせいでカンナ達に怖がられるのが嫌だった…。
だから起きたコイツに、私から関係を隠そうって言ったんだ。
…みんながナオを探しに行った、あの後に…！」
サラ「…そうだったんですか…」
アリス「………
…フン。オレはただの殺人犯だ。
だがレコは違う。まっとうな人間なんだ。
…それだけは、言いたかった…クソ…」
あ、オネエじゃなくなった。
ケイジ「…誘拐犯との繋がりは否定するんだね？」
アリス「あぁ…。なぜ連れてこられたか…今も分からない。」
ケイジ「………」
アリス「ククク…信用も何もないよな…そりゃ…。
ただの殺人鬼の戯言だ…ククククク……」

刑務所の人間を自由にできる組織。

そんなの警察くらいしか…

ソウ「ギンくんについて話してたのに、思わぬ収穫があったね。
まだ色々気になる点はあるけど…時間がないし…。

そろそろナオさんの弁明も聞きたいんだけど、どうかな？」

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