キミハイラナイヨ。3

第117話 殺人犯 ページ35

七瀬「ギンが持ってた紙と似てるでしょ。」
サラさんもギンの机に来て、私の説明を聞き始める。
サラさんが持っていた紙は、

6.6% 八分雨 ありす
5.3% 影山 蘭丸
4.9% 笹原 恵
3.0% 三島 和己

こんな感じで、ギンが持っていた紙と同じものだと考えると、職業部分は破かれている。
七瀬「で、こっちがギンの紙ね。」
名前と職業の間に破かれた後のある紙を取り出す。
ギン「似てるワン！そっくりワン！」
七瀬「よし、見ててねー。
左の紙を退けて…」
ギンが持っていた紙の破かれた左側(名前とパーセンテージが書いてあった方)を退ける。
さらに、サラさんが持っていた紙を繋げる。
七瀬「さっきのサラさんの紙を繋げる！」
ギン「ニャニャ…！？
繋がったワン！！」

6.6% 八分雨 ありす … 殺人犯
5.3% 影山 蘭丸 … 高校生
4.9% 笹原 恵 … 警察官
3.0% 三島 和己 … 高校教員

サラ「ぴったりと切れ目が繋がった…
紙の束を破ったのか。」
七瀬「正解です！少なくとも二枚以上の紙の束だったってことになりますね。」
ギン「そうだったのか…ワン！？」
サラ「こんなに綺麗に繋がったら誤解するさ。」
ギン「わーい！よかったニャン！」

ジョー「つーかさ…そもそもこの紙…なに？」
ソウ「…気味が悪いね。」
ナオ「先生や知らない人の名前まで書かれてます…」
カイ「それに、横のパーセンテージはいったい…」
ケイジ「…………」
ギン「とにかく！ボクが探索の役に立つことを証明したニャン！
今はサラ姉ちゃんが殺人犯じゃなかったことが嬉し…………

え…？じゃあ誰が殺人犯なんだニャン…？」

サラ「…八分雨ありす…と言う人物になるな。」
七瀬「うわー、冷静ですねサラさん。
この中に殺人犯がいるのに。


ねー？八分雨澪子さん？」

レコ「あ…ああ…。私はヤブサメレコだ…。
だからなんだ？ぐ…偶然だろ？そんな名前のヤツは…知らない。」
七瀬「あはは。つっかえつっかえになっちゃって。私は疑ってるわけじゃないですよ。
雑誌に乗れるほどそこそこ有名なバンドのメインボーカルが殺人なんてしたらとんでもない。
でも…
疑われて「だからなんだ？」で返すのは、誰かさんとちょっと似てますね。」
レコ「は…はぁ？誰かさんって…」
七瀬「やだなぁ知らないフリしちゃお兄さんが可哀想ですよ。」
レコ「お兄さんって…

だから私は知らない！ヤブサメアリスなんて！」

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