キミハイラナイヨ。3

第114話 すごい物 ページ32

ソウ「とりあえずギンくん、キミからじっくり話を聞かせてくれないかな。」
ギン「ニャ…………」
この机動かせないかな。嘘付きの隣に居たくないんだけど。
Q太郎「そ、そうだぎゃ！ギン！男だろ！しっかり喋るぜよ！」

ギン「………ニャン……ニャン…」
かわいい。男の子かって思えるほどかわいい。
レコ「ギンは怯えてるんだ！お前らみたいなガサツな男共のせいでな！」
Q太郎「時間がないんだ。ギン、お前がみんなの役に立ったって事を証明するんじゃ！
足を引っ張るようなヤツは…遅かれ早かれ死ぬ運命じゃ…！
それはオレだって…お前さんだって同じことだろ。
今は大人も子供も関係ねぇ！」
本気だなぁこの人…つか眠くなってきた。今何時だ。
ここに来る前2日間ゲーム三昧でずっと寝てなかったからなぁ…そりゃねみーわ。
結構頭使ったし疲れたし寝たい…。
でも今修羅場だしなぁ…5分でいいから寝たい…。
…医者から不眠症悪化してるって言われたんだよなぁ…。
ギン「………」
サラ「ギン、大丈夫だ。キミがここで見た物や気付いた事を思い出してみようじゃないか。」
ギン「…………」
…あのねギンくん。キミのお尻のポケットからちょっと見えるんだわ。
なんか紙みたいなの。
サラ「レコさんは…ギンの行動で、何か思い出すことはありますか？」
レコ「………あ、そう言えばギンが2回の部屋を探索してた時に、すごい物見つけたって言ってたぞ！」
絶対これのことだな。
少々拝借します。
ソウさんを挟んでバレないようにシュッと抜き取り、抜き取った位置でじっと見つめる。
視力1.8が役に立ったな。めっちゃ見える。
七瀬「…ん？これ…」
ギン「…ニャ！？な、なんで持ってるワン！？」
七瀬「ポケットからちょっと見えたから頂きました。」
ギン「返すニャン！返して！！」
おぉう…なんということでしょう。
七瀬「あー…ギンが言いたくないのはこれか。返すよ。」
ひったくるように私の手元からソレを受け取る。

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