キミハイラナイヨ。3

第88話 役割 ページ3

カンナ「…は、はい…」
ソウ「ここで留守番してようか…ギンくん。」
ギン「…い……嫌ニャ…！」
ギンはソウさんを吹っ飛ばして、サラさんに近づいた。
七瀬「わー…嫌われてますね〜♪」
ソウ「うるさいな…」

みんな移動しました。

ソウ「…行かなくていいの？」
七瀬「あー…どうしよっかな…べっつになー…はっきり言ってどうでもいいんだよな…」
ソウ「…カンナちゃんが居ますけど。」
七瀬「聞こえてない聞こえてない。寝てますし。」
ソウ「は？」
椅子に座ってカウンターに突っ伏しているカンナは、寝息を立てている。
ソウ「…何かした？」
七瀬「何ですかその犯罪したんですかみたいな聞き方」
ソウ「してないし。」
七瀬「最初に軽く探索した時に見つけた睡眠薬を飲ませました。…犯罪じみたことしてましたね私。」
ソウ「…で、何か言いたいことでも？」
七瀬「やー、聞きたいことがありましてね。これ。」
ポケットから【平民】カードを取り出して、カウンターに置く。
七瀬「…何のために配られたんですか？」
ソウ「…お見通しか…いいけどね。
最初の試練でいろいろ頭に叩き込まれたんだ。
そのカードはメインゲームで使う。
それぞれ特徴があって、
【鍵番】は多数決で選ばれたら全員死亡。
【賢者】は【鍵番】カードを持っているのが誰か知ることができる。
【平民】…七瀬が持ってるそのカードは何の意味も持たない。

1番恐ろしいカードが、【身代】カード。
【身代】は選ばれたら自分と自分の好きな人と一緒に脱出できる。

ただし、選ばれなければ、死ぬ。

…そんなとこかな。」

七瀬「…弐の試練同様、死ぬ人間を選ぶんですか。精神抉られますね。」
ソウ「誰が選ばれるかにもよるけどね。今の所、【身代】カードがなぜか複数あるんだ。」
七瀬「【平民】以外は一枚ずつですか。」
ソウ「そう。で、 殴られて起きた後、机の下にあった【身代】カードをサラに見られそうになって即興で演技したんだ。」

七瀬「…【身代】、誰が持ってると思います？」

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